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賞と顔 2013年5月

第16回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)

新たな視点や表現技法によって創作された芸術作品を募集。美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」( 岡本太郎がよく使った言葉) 作品が期待される。大賞受賞者には200万円が贈られる。

受賞者:加藤智大さん

受賞作の裏テーマは秘められ凝縮した宇宙

かとう・ともひろ

1981年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。2008年「アミューズアートジャム2008」入選、2010年「Geisai Taiwan #2」片山正通賞を受賞。2011年「Geisai Taiwan #2」受賞者展を台北で開催。同年、個展「Fe w」(アルマスギャラリー/東京)、 「三次元Gallery Artists」(TEZUKAYAMA GALLERY/大阪)、2012年、個展「 Life is steel full」(TEZUKAYAMA GALLERY/大阪)、「Gallerist Meeting ×SOMEWHERE『非日常のライフスタイル』」(渋谷ヒカリエ/東京)

 太郎賞の私のイメージはというと、原初的で根源的、あるいは善くも悪くもとにかく未知、得体のしれないなんかスゴイもの。そして、ビジュアル的にもエネルギーに満ち満ちているもの、という感じでした。
 拙作『鉄茶室 徹亭』は日本の伝統文化をただ単に反芻しただけのものだと捉えられてしまう可能性がありましたし「茶道」は閉塞的で静的な文化(勿論その限りではありませんが一般論として)。そのうえ工芸的でテクニカル。ギラギラと動的でエネルギッシュな太郎賞とは志向が違うような気がしてならなかったです。単純な話、太郎さんの名言「うまく作る必要なんかない」という言葉にそぐわないのではないかと。
 しかし私の予想は見事にハズレ、この度「岡本太郎賞」を受賞致しました。本当に驚きました。さすが太郎賞、一筋縄ではいかない。前述した私の太郎賞のイメージは、燃え続け光と熱を発し続けるギラついた太陽そのもの。対して拙作『鉄茶室 徹亭』の裏テーマは秘められ凝縮した宇宙。いわばブラックホールのようなものを表現。双方を考えると面白いもので、性質は違えど表裏一体、色即是空、ナルホドナルホド。
 と、驚きも一段落した頃、ロシアに隕石が落ちました。尾を引く光、まばゆい閃光、けたたましい爆発音、不自然に伸び、変化する町並みの陰影。
 You  Tubeでの映像ながら非常にリアルで生々しく、映っていたロシア人が「戦争か!?」と言っているのも納得でとても印象的でした。頭の中が真っ白になりました。先日まであれやこれや考えていた事は完全に吹っ飛び、モニター越しでとはいえ「宇宙」のほんの砂粒にもならないような片鱗を見た事で本当に圧倒されてしまいました。
「細かいことを考えてるんじゃない!」と太郎さんに喝を入れられたような気がします。前に進まなければ。
 兎にも角にも、今作『鉄茶室徹亭』は、これまでとは比較にならないほど様々な方々に関わっていただきました。今回の受賞で、御支援賜りました方々と喜びを共有出来る事を誠に幸せに思っております。
(かとう・ともひろ)

受賞作『鉄茶室 徹亭』

私は一貫して鉄という素材で表現の可能性に挑戦し続けてきた。それらはすべて、鉄という媒介を通した「物質」あるいは「物質と社会」についての問いかけである。今作は鉄の茶室、その名も徹亭。建具や床の間、掛け軸、茶道具や生けられた花にいたるまで、全てが鉄でつくられた茶室である。鉄における重さ、鈍さ、冷たさ、温かさ、かたさ、柔らかさ、更にいえば味、匂いまで、鉄という物質の持つその全てを強烈に体感させる。

第6回文化放送 100万円争奪!ラジオCMコンテスト

協賛広告主(18社) の課題にもとづく、20秒のラジオCMコピーを募集。最終審査は公開録音で行われる。グランプリ受賞者には100万円が贈られる。

受賞者:副島夏樹さん

不安を和らげる一番の薬は、動き続けることなので

そえじま・なつき

1979年、福岡県生まれ。福岡大学法学部法律学科卒業。コピーライター、ディレクター。趣味はバスケ、ストリートダンス、キックボクシング。好きな作家は万城目学。

 自分の実力はどれくらいだろう。広告のクリエイターとしてこれからもやっていけるのだろうか。こんな不安はいつも私から離れてはくれず、この不安を少しでも和らげるために、私は賞へ応募しているのかもしれません。
 私がもともとコピーライターを目指したのは、自然や動物、社会にとって良い事や商品があるのならそれを多くの人に気付いてもらいたい、面白く作ることで興味を持ってもらいたいという想いがきっかけでした。実際コピーライターとなった今、仕事でそういった広告に携われる機会はまだまだ少数です。そのため自由に課題を選べる賞 レースではいつも環境に良い商品などの課題を無意識に選んで制作してしまいます。それが今回、エコに配慮した東京ガスの「涼厨」で受賞できたことは本当に嬉しく、少しでも昔の自分に落とし前をつけることができたのかなと感じています。
 この「涼厨」という商品をラジオの聴き手に、どう伝えるかはかなり悩みました。ウェイターがコース料理の説明をする中、シェフの本音まで淡々と説明してしまうというストーリーはクスッと笑える程度で大笑いするような作品ではありません。それよりも私が注力したのは、聴き手がそのレストランで本当に説明を受けているような 気分になってもらうこと。そして、その点がちゃんと評価されたことは僕にとって大きな自信となっています。
 このようなコンテストは何のしがらみもなく自分の実力を試せる場所。そこで受賞できたことは「もうちょっとこの道で頑張ってみなさい」と神様が不安を和らげながら背中を押してくれているような気がしています。ネガティブ思考な私にはまだまだ不安がついてまわるでしょうから、これからも努力を重ねながらこの道を歩いてみようと思います。
(そえじま・なつき)

受賞作【グランプリ受賞作品】 協賛広告東京ガス

ウェイター こちら今夜のメインディッシュです。
      カナダ産のサーモンを当店自慢のシェフが
      「あっちーなぁ、どうにかなんねーの? この厨房」
      と思いながら、白ワインでふっくら蒸し焼きにします。
      そこに「本っ当、暑い。マジ無理」と愚痴りながら作った
      オリジナルソースを丁寧にかけました。
      よくからめてお召し上がりください。
NA    料理は厨房から。涼しい厨房機器は東京ガスの「涼厨」

ウェイターがコース料理の説明をする中、シェフが料理を作っている最中の調理場の不快さまで説明してしまうラジオCM

第14回電撃コミックグランプリ<少年マンガ部門グランプリ>

10 代~20 代の男女、20代~30代の男性読者を対象に「少年マンガ部門」「少女マンガ部門」「青年マンガ部門」の3部門でマンガを募集。グランプリ受賞者には賞金200万円が贈られる。

受賞者:青インクさん

マンガという戦場でこれからも生きていきたい

あおいんく

1983年、長野県生まれ。2年制専門学校にて1年次はキャラクターデザインを専攻、2年次はアニメ制作に転向する。趣味は、廃墟巡り。好きな作家は上遠野浩平。月刊コミック電撃大王(アスキー・メディアワークス)にて、「デモンポゼッション」を連載中。

 今回グランプリを頂いた『THREAD』ですが、元は新人発掘プロジェクトにおいて編集の方からのお声掛けによっ て生まれた作品です。それまでイラストレーターとしていくつかの仕事をしていましたが、マンガ制作という点ではほぼ0からのスタートとなりました。
 自分も多くのイラストレーターの方々と同様に、幼少時より絵を描くのが好きでした。しかし、将来ゲーム制作に関わりたいという漠然とした夢はあったものの、明確なビジョンを持っていなかったのは致命的でした。とりあえず、で入れるほど、どの業界も甘くはありません。アルバイトや派遣を転々とし、それでも筆をおく気にはなれずに宙ぶらりんな期間が長くありました。そんな自分にとっては、結果的にグランプリを受賞したことよりも、声が掛かった時点での「マンガ」という戦うべき場所を与えられたことが非常に大きな意味を持つものだったように思います。
 実際に制作に入ると、わからないことの連続でした。見る側に伝えるための手段が、一枚絵とは全く違う。今まで何気なく読んでいたマンガ。しかし、何気なく読めていたこと自体が、綿密に計算された表現の結果だったのだと思い知らされました。ほんの僅かな無駄が、読み手の意識を一瞬で現実に引き戻してしまう。さらに、話が面白 いものであることはもちろん、絵としての完成度も要求される。そのため『THREAD』が作品として完成するまでに、かなりの修正を必要としました。
 そんな経緯から、未熟であるという点においては絶対の自信があります。100%の力を出し尽くしても、100%満足したことはありません。改善点はいくらでも見つかります。しかし、自分のこういった前向きなネガティブ思考が、まだまだ自分は成長できるのだという奇妙な高揚感に繋がっています。この頼りなくも心強い自信を制作に取り組む原動力として、今日も、そしてこれからもマンガという戦場で生きていきたいと思います。
(あおいんく)

受賞作『THREAD』

何人であれ3歩以内に敵を倒すカルマを背負った楽園の番人・フドウ。彼の前に現れたのは、穴を掘るというカルマを背負いながら、「空に行ってみたい」と願う少女・ウバリで……。

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