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賞と顔 2013年6月

第50回宣伝会議賞

協賛企業50社から出題される、商品・サービス・企業広告などの課題に対して、広告コピーもしくはCM企画の作品を募集。グランプリ受賞者には100万円が贈られる。

受賞者:日野原良行さん

悔しさを原動力に獲り方を考え続けた毎日

ひのはら・よしゆき

1988年、東京都生まれ。國學院大學文学部日本文学科卒業。コピーライター。趣味はレトロゲーム。好きなアーティストは小林大吾、Peridots。

 初めて宣伝会議賞に応募したのは、大学二年生の時でした。ずっとなりたかったコピーライター。でも何をすればいいのかまったくわからず、「とりあえず賞に応募してみるか」と、軽い気持ちで応募したのです。
 結果は、ひとつも通らないという非常に残念なもの。あまりに悔しすぎて、「もっと書けるように勉強してグランプリを掴み取るぞ」と決心しました。
 それから五年。講座や広告学校でコピーを書きまくり、そのぶん恥も山ほどかいて、なんとかグランプリに到達。悔しさが原動力でした。
 ……と、僕のストーリーはここまでにして、宣伝会議賞のグランプリを獲るために何をしたのか、その取り組み方について書かせていただきますね。
 まず、宣伝会議賞は九月から始まるのですが、準備はもっと前からできます。どのような課題が出るのか、事前に予想しておけばコピーを書きためられるということです。僕も五月あたりから書き始めていました。課題商品がわからない状態でも、「お酒系の課題ならこんなコピーはどうだろう」と、ストックすることができるのです。「美容系」「住宅系」などでも構いません。これを、仮に「フライング作戦」と命名してみます。
 次に僕がやったことは、過去の受賞作を分類・分析した「コピー技法五十六」の作成。どんなものなのか、一例をご紹介させていただきます。「立場を逆転させる」「商品関連の言葉を動詞化する」「答えの見えている質問をする」「モノを人間として扱う」などなど。グランプリを受賞したコピーは、「感動詞を用いた台詞にする」という技法を使いました。
 以上のように、「フライング作戦」と「コピー技法五十六」によって賞の獲得率を高めていたわけですが、こうした技法などはあくまで「どう伝えるか」のヒントに過ぎず、いちばん大切なのは「何を伝えるか」という着眼点だと思います。そして着眼点の鋭さは、人と触れ合い、様々な経験を積むことで、鍛えられていくもの。僕はこれからもいろんな人と関わり続けて、コピーを書いていきたいです。
(ひのはら・よしゆき)

受賞作【グランプリ受賞作品】

そうか、こういう内容の
迷惑メールだったのか。

課題企業:エヌ・ティ・ティ・ドコモ
課題内容:メール翻訳コンシェル
ジャンル:キャッチフレーズ

第10回タリーズピクチャーズブックアワード 絵本部門

「HAPPY KIDS」をテーマとし、絵本を読んだ子どもたちが幸せであたたかい気持ちになるようなハッピーな作品を募集。
大賞受賞者には賞金15万円とタリーズコーヒーメーカー一式が贈られる。

受賞者:いわせななみさん

はじめて作った絵本は、めいっ子への誕生日プレゼント

いわせななみ

1984年、東京都生まれ。武蔵野美術大学映像学科を卒業。広告制作会社に勤務の後、絵本づくりを本格的にスタート。好きな作家はミヒャエル・エンデ、松谷みよ子、いわむらかずお、五味太郎。大賞受賞作『もりのとこやさん』は、全国のタリーズ・コーヒーで発売中。

 タリーズコーヒーで絵本をみて「いつか自分の絵本がココにならんだら面白いな」とずっと思っていたので、それが実現して本当にびっくりしています。
 私がはじめて作った絵本は、めいっ子「アオイ」の3才の誕生日プレゼントで、家族やペットのインコ、カメなどが登場するアオイが主人公のお話でした。私は兄と12才離れているので、高校1年で早くも「おばさん」になりました。絵本を読んでとせがまれて一緒に読んでいるうち、とても面白くて自分の方がすっかり絵本好きになってしまいました。
 他に、ごっこ遊びやしゃぼん玉、ザリガニ釣りなどなど……女子高生ひとりではちょっと恥ずかしくてできない遊びも色々しました。自分も小さな子に戻ったような気持ちになったり、それでいて子どもの頃とはまた違う新鮮さも感じられて、とてもいい時間を過ごさせてもらったなと思います。アオイがどんどん成長していくのを目の当たりにしながら私も大人になっていったので、この子との色々が作品のヒントになっていることも多いようです。
 アオイの絵本をきっかけに、学生時代には何人かの子どもたちの絵本を描かせてもらう機会もありました。社会人になってからはあまり作品は作りませんでしたが、忙しさの反動からなのか自然の中でめいっぱい楽しみたいという気持ちが爆発し、3年まえに思いきって山梨の八ヶ岳のふもとに小さい山小屋を買いました。中古なので直すところも多くて、友達と壁を塗ったりデッキを作ったりして楽しんでいます。(もちろん、長?いローンがまだまだ残っています!)
 絵本『もりのとこやさん』はそんな山小屋のような床屋さんが舞台です。森なのに、ライオンやヒツジがでてきたりする〝いい加減さ?が自分では気に入っています。受賞が決まってからは、発売に向けて作品をブラッシュアップしていきました。1度完成させたつもりのものにもう1度向き合って手を入れるのは、なかなか骨の折れる作業でしたが、学びや気づきがたくさんありとても良かったなと思います。
(いわせ・ななみ)

受賞作『もりのとこやさん』

ある日、森にひっこしをすることになった床屋さん。森の床屋さんには、いろんなお客さんがやってきます。最初のお客さんはイヌでした。イヌに、「ライオンみたいにかっこよくして」と言われた床屋さんは……。

第6回WOWOW シナリオ大賞

2時間枠の映像化を想定したシナリオ作品を募集。テーマは自由。選考委員は崔洋一ほか。大賞受賞者には500万円が贈られ、作品は映像化される。

受賞者:香坂隆史さん

脚本執筆は、普段から抱えている疑問や怒りを発散する場

こうさか・たかふみ

1983年、神奈川県生まれ。日本大学法学部卒業後、NewYork Film Academy 映画制作コース修了。現在は映画・ドラマの助監督。好きな映画監督はマイケル・マン、クエンティン・タランティーノ。

 脚本を書き始めたのは3年程前。助監督業務にも慣れ、多少の時間の余裕が出来始めた頃でした。自分で作品を生み出したいという思いが強く、監督にはすぐになれなくても脚本ならお金をかけずに書けると思ったからです。
 最初から意識していたことは、物語において大事なのはストーリーよりも人物であるということ。それはおそらく趣味の一つである漫画から学んだことです。ストーリーがありきたりでも、キャラクターがおもしろい漫画は常に人気があります。脚本の場合、監督の演出に導かれた役者が芝居で人物に息を吹き込んでいきます。漫画と同じとはいえませんが、映画・ドラマでも、見る人が共感するのは登場人物の思考と行動であり、そこに魅力があるか否かが作品の良し悪しを分けると思っています。
 今回受賞した作品は、日本社会に人生を狂わされた男の挫折と再生を描きたいという思いから生まれたものです。脚本の執筆は自分にとって、普段から抱えている疑問や怒りを発散する場にもなっています。企業や行政の組織力により弱者となる労働者たち。勇気を出して組織に対しノーと言うマイノリティーが異端者扱いされる。そんな現実が許せない、という自分の思いを独りよがりにならない程度に込めたつもりです。内部告発、ゴミ屋敷というネタがうまく作用し、弱さを抱えつつ正義を信じる男の葛藤と成長を描けたと思います。ドラマとしては盛り上がりに欠ける地味な内容ながら予想以上の評価を頂け、WOWOWで映像化という最高の結果に至りました。
 自分自身が多くの映画を見てきて、様々な面で影響を受けたのが創作意欲の原点です。娯楽としての要素はもちろん大切ですが、映画・ドラマは見ている2時間の間だけ楽しませるのではなく、問題を提起し、見る人の人生観を変える力を持っています。撮影現場では、プロのスタッフ・キャストの力によって物語が完成されていきます。自分もその一員として、多くの人に愛される作品づくりを目指し、これからもこの業界で生きていこうと思います。
(こうさか・たかふみ)

受賞作『愛の告発』

大手食品会社の賞味期限偽装を内部告発した北見透は、不正体質を改善する願いも叶わず、会社を去る。妻とも離婚し、傷心のまま田舎に帰った北見。そこには有名なゴミ屋敷が存在し、隣家には同級生の浅尾葉子が住んでいた。同じく離婚を経験した葉子と交流を深め、人生に希望を見いだし始める北見。だがゴミ屋敷に隠された忌まわしい過去が二人の幸せを脅かし、やがて北見に、再び正義の告発をするか否かの選択を迫ることになる……。

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