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受賞のコトバ 2015年6月

第13回 北区内田康夫ミステリー文学賞

ミステリーの短編小説を募集。北区の地名・人物・歴史などを入れ込んだ作品を歓迎。大賞受賞者には賞金100万円が贈られ、作品は舞台化される。

受賞者:南大沢 健

みなみおおさわ・けん

1952年、新潟県上越市生まれ。早稲田大学法学部卒業。会社員。好きな作品はP・トレメイン、C・J・サンソムなどの歴史ミステリ。受賞作は、『月刊 ジェイノベル』4月号(実業之日本社)に掲載された。

「最初にして最良の読者」
 ミステリのアイデアや気の利いたトリックを思いつく瞬間は、人それぞれだと思いますが、私の場合には休みの日の朝、ベッドの中で半醒半睡状態のときが多いようです。
 夢うつつの状態で物語を追っているうちに、意外な展開やオチが脳裡に浮かび、オッという感じで目が覚めるのですが、朝食の間に忘れてしまい、後から悔やむことも度々です。
 こんな調子で、十数年前からミステリを書き始め、法廷ミステリで何度か賞をいただきました。
「北区内田康夫ミステリー文学賞」では、八年前に浅見光彦賞をいただき、いずれ大賞をとりたいものだと思っていましたが、昨年、一昨年と最終選考に残りながら今一歩及びませんでした。
 昨年は、戦国武将が中世ヨーロッパで、一昨年は英国の女性冒険家が明治時代のエゾ地で、それぞれ活躍する話を書いたのですが、短編ミステリの題材としてはいささか風呂敷を広げすぎたようです。
 今回はその反省から、現代の役所を舞台にした話を書きましたが、自分が知っている世界というのは却って描きにくいものです。あまり現実から飛躍もできないし、かといって現実べったりでは面白くありません。
 内田先生からは講評で「行政の名前が付いた賞に、公務員の違法行為の話で応募するとはいい度胸だ」と言われましたが、確かに冷汗もので、選考委員の方々の度量の広さに救われた次第です。
 今後は歴史ミステリの長編を手掛けたいと思い、資料収集中です。私も既にいい年ですが、八十歳を過ぎてなお素晴らしい作品を発表し続けている方もおられますので、アイデアが浮かぶ限り、それを育てて一篇の物語にしていきたいと思います。
 今まで小説は書いたことがないという方でも、年齢に拘わらず、一度書いてみてはいかがでしょうか?
 人生経験を積むと、本人が思っている以上に、頭の中の引き出しには物語が詰まっているし、それを取りだして文章にするのは、新たな自分に出会ういい機会になるかもしれません。
 発表するかどうかはともかく、自分の作品の最初にして最良の読者は、他ならぬ自分自身なのですから。

受賞作『二番札』

県庁に届いた談合情報。職員からの情報漏洩が疑われるなか、県庁の幹部達の思 惑が入り乱れ、事態は思わぬ方向に進む。入札当日、談合情報どおりの業者が一番札を入れたが、何故かその業者は落札できなかった。

第52回 宣伝会議賞

協賛企業から出題された、商品・サービス・企業広告などの課題に対して、広告コピーもしくはCM企画の作品を募集。グランプリ受賞者には100万円が贈られる。クリエイターの登竜門としても知られる。

受賞者:田辺百一

たなべ・ひゃくいち

1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。ウェブ編集者。好きな作家、アーティストは村上春樹、Perfume。趣味は将棋、ブログ(田辺百一の冒険 http://tanabe101.hatenablog.com/)、ホッピー。

「ゼロからイチ」の部分で言葉を生み出していきたい
【お詫びと訂正】受賞後、「自分の人生をそのままコピーにしただけ」などと周囲にぬかしておりましたが、見栄を張っておりました。実は、半分どころか大半が無職のような人生をやり過ごしてきた男なのです。不適切な表現がございましたことを深くお詫びし、謹んで訂正いたします。
 宣伝会議賞に初めて応募したのは15年前。それから数年間、広告業界を夢見て応募を続けたものの惨敗。その後は小説執筆に手を出し、就職活動もせずに大学を卒業。仕事は安定せず、アダルト系コピーライター、技術系雑誌記者、図書館員、料理人、現場職人、ホテルマンなどを転々としながら、ふやかしたジャガイモだけで21世紀という新時代を生き延びることに。途中で4年ほど中国へ渡り、某日系企業の現地法人の董事(とうじ)兼総経理として働いたのち、現在はウェブ編集者をやっています。
 そんな2014年の秋。秋葉原駅の地下通路で、宣伝会議賞の広告が目に入りました。そして、これまでなら「ふん」と通り過ぎていたはずなのに、そのときは立ち止まり、動けなくなってしまったのです。今の現実とはまったく異なる未来を信じて目を輝かせる、15年前の自分の姿が脳裏をよぎったからでした。
 受賞した今思うのは「こんなところで調子に乗ってたまるか」ということです。これから死ぬまでどんな挑戦を続け、周りの人たちに恩返しをしていくことができるか。すべてはそれ次第なのだ、と聞こえの良いことを言っておきたいと思います。
 今後は「ゼロからイチ」の部分で、言葉を生み出しつづけられるようになりたいです。そして、日本だけではなく海外(特に中国)に対して自分の言葉で何かを発信できるような人間になりたいです。きっかけはまだ何もつかめてはいませんが、また一つひとつ目の前のことを積み上げていきたいと思います。
 ちなみに事情により、もしかしたら東京から大阪へ転居し、見知らぬ関西弁の練習と仕事探しから再スタートすることになるかもしれません。相変わらず落ち着きのない人生ですが、まあ、しゃあないわ。ぼちぼちいこか。ほな、さいなら!(続きはブログ「田辺百一の冒険」で)

受賞作品『人生の半分は無職です。』

協賛企業:ゆうちょ銀行

課題:「こつこつ貯金することが、カッコイイ」と思えるアイデア

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