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インターネット情報の活用(その2)(2010年1月号)

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公募ガイド誌上で1998年4月号から2014年3月号に渡って連載された、「公募のための著作権Q&A」を再掲載します。

毎週火曜日にバックナンバーを更新していきます。

 

講師:吉田大輔(放送大学客員教授)

インターネット情報の活用(その2)

作品創作のためにインターネット情報をダウンロードして保存しておきたいのですが、著作権との関係で問題があるでしょうか?

 

創作に備えて、個人的に保存しておくだけなら問題はありません

 

インターネット情報の中には著作物に当たるものがあることは前回述べたとおりですが、著作物に当たる情報をダウンロードしてパソコンのハードディスクに保存したり、CD-R、DVD-R等の記録媒体に記録・保存したり、紙などにプリントアウトすることは、著作権法上の「複製」にあたり、著作権(複製権)の対象となる行為です。


しかし、著作権法では「個人的に又は家庭内その他これに準じる限られた範囲内において使用すること」を目的とする場合には、複製権が制限され、複製しようとする者は著作権者の許諾を得なくても複製することができることととされています(30条1項、「私的使用のための複製」)。したがって、創作に備えてインターネット情報をダウンロードして保存することも、個人的な使用目的の範囲内であれば、著作権の問題は生じないこととなります。ハードディスク等の記録媒体上に保存する場合だけではなく、プリントアウトして紙媒体でファイルしておく場合も同様です。法律の条文自体は知らなくても、創作に当たってこの規定の恩恵を受けている例は多いのではないでしょうか。


ただし、違法行為の蔓延を防止するため、2009年の著作権法改正によって、インターネット上に違法にアップロードされている音楽や映像を利用者が違法であることを知りながらデジタル録音・録画することについては、30条1項の規定が適用されないこととなりました(2010年1月施行)。したがって、これに違反して録音・録画することは権利侵害となります(ただし、刑事罰は適用されません)。


文章、写真、静止画像など録音・録画の対象とならないものについては従来どおりですが、音楽や動画の録音・録画についてはこの取扱に十分注意する必要があります。適法な音楽・映像配信事業には適法マーク(いわゆる「エルマーク」)が表示される仕組みが導入されていますから、このような表示に気を付けて利用することをお薦めします。
 

※この記事は、「月刊公募ガイド」2010年1月号で掲載されたものです。法改正などにより、当時と状況が変わっている場合があります。

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