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インターネット情報の活用(その4)(2010年3月号)

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公募ガイド誌上で1998年4月号から2014年3月号に渡って連載された、「公募のための著作権Q&A」を再掲載します。

毎週火曜日にバックナンバーを更新していきます。

 

講師:吉田大輔(放送大学客員教授)

インターネット情報の活用(その4)

インターネット情報を創作に活用する場合、著作者人格権との関係ではどのような点に注意が必要ですか?

 

著作者名の表示や著作物の改変等に注意を払いましょう

 

 著作者には著作権(財産権)に加えて著作者人格権が与えられています。著作者人格権には公表権、氏名表示権、同一性保持権の3種類の権利があり、著作権とは別途、利用に当たって留意する必要があります。


公表権は著作者に無断で未公表作品が公表されることを防ぐ権利です。適法にアップロードされたインターネット情報の場合には、既に公表について著作者が同意しているので公表権の問題はありません。


氏 名表示権は著作者名の表示に関する権利です。著作権(財産権)との関係で著作者の許諾を得る必要がある場合には、著作者名の表示方法(実名、変名、無名) についても著作者の意思を確認しておくことが望ましいでしょう。著作者に特段の意向がなければ、既に作品で表示された著作者名を表示すればよいこととされ ています。引用など著作権が制限される利用方法に当たる場合には、著作者との協議は不要で、著作者の意思を確認する機会がありませんから、著作者名の表示 は、その作品で既に表示された著作者名で表示すればよいことになります。


同一性保持権は、著作物またはその題号を著作者の意に反し て改変してはならないとする権利です。編集上の理由などによって他人の著作物の一部を切除したり、元の表現に修正増減を加えたりする必要があるときには、 同一性保持権が問題となります。著作権との関係で著作者の許諾を得る必要がある場合には、加工改変の点も含めて著作者から同意を得ておくことが必要です。 著作者によっては細部の表現にもこだわる場合もありますので、きちんと著作者に説明して同意を得ておくことが大切です。引用など著作権が制限される利用方 法に当たる場合にも同一性保持権を尊重しなければなりません。引用の場合、原文の一部を抜粋して利用する場合が多いわけですが、原文に忠実に引用する必要 があります。引用部分の中略や傍線・傍点の付加などを行う場合には、引用者が手を加えたことを表示するなどの配慮を行うのが適切でしょう。

 

※この記事は、「月刊公募ガイド」2010年3月号で掲載されたものです。法改正などにより、当時と状況が変わっている場合があります。

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