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映像作品への音楽の利用(2011年9月号)

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公募ガイド誌上で1998年4月号から2014年3月号に渡って連載された、「公募のための著作権Q&A」を再掲載します。

毎週火曜日にバックナンバーを更新していきます。

 

講師:吉田大輔(放送大学客員教授)

映像作品への音楽の利用

映像作品の背景音楽として市販の音楽CDから楽曲をダビングして 挿入しました。音楽の著作権との関係はどうなりますか?

  

映像作品への利用には音楽の著作権者などの許諾が必要です

  

自分の映像作品に他人の著作物を挿入する際には、他人の著作権に十分注意し、著作権侵害とならないようにしなければなりません。


自分の映像作品の中に他人が創作した音楽を背景としてダビングし、挿入する場合には、この音楽に関わる著作権者などから利用の許諾を得る必要があります。市販の音楽CDを音源としてダビングする場合、複数の権利者が関係することに注意しなければなりません。音楽の著作者(作詞家や作曲家など)の著作権、音楽を実演した実演家(歌手や演奏家)の著作隣接権、さらに音楽CDの音源を製作したレコード製作者の著作隣接権の3種類の権利が関わってきます。

 

映像作品に音楽を挿入することは著作権法上「複製(録音)」に該当し、著作権者の複製権、実演家の録音権、レコード製作者の複製権の対象となる行為です。著作権の保護期間(著作者の死後50年までが原則)が切れたクラシック音楽を利用する場合でも、その音楽を実演した実演家や音源を製作したレコード製作者の権利は保護期間内(実演の場合は実演後50年まで、レコードの場合はCD等の発行後50年まで)にある場合もありますから、その場合には実演家やレコード製作者の許諾を得ることが必要です。


音楽を挿入した映像作品が、その後さらに公衆向けに上映されたり、放送やインターネット配信されたり、あるいはDVD等になって頒布される場合には、挿入された音楽も映画の著作物において複製された著作物として、それぞれ上映権、公衆送信権、頒布権という権利が認められていますから、これらのケースでは改めて音楽の著作権者の利用許諾を得る必要があります。実演家やレコード製作者の権利は、著作権者と比べると狭く設定されていますが、実演やレコードが挿入された映像作品をインターネット配信する場合には、それぞれ送信可能化権(著作権者の公衆送信権に相当するもの)の対象となりますから、音楽の著作権者と併せてこれらの権利者の許諾を得ることも必要となってきます。


※この記事は、「月刊公募ガイド」2011年9月号で掲載されたものです。法改正などにより、当時と状況が変わっている場合があります。

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