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ソーシャルメディアへのアップロード(2012年6月号)

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公募ガイド誌上で1998年4月号から2014年3月号に渡って連載された、「公募のための著作権Q&A」を再掲載します。

毎週火曜日にバックナンバーを更新していきます。

 

講師:吉田大輔(放送大学客員教授)

ソーシャルメディアへのアップロード

自分のブログに他人の著作物を取り込んで発信する場合、著作権の関係はどうなりますか?

 

利用対象や方法にもよりますが、著作権侵害となる場合があります

  

動画共有サービス、ブログサービス、ツイッター、フェイスブックなどは目的・特徴の異なるメディアですが、ネットユーザーが情報発信して形成していくメディアという意味で「ソーシャルメディア」と括られることもあり、著作権との関係では共通するところも多くあります。


まず、ユーザーが自分が執筆・制作した文章や映像などをこれらのメディアに書き込んだり、投稿したりすることは著作権法上は「公衆送信」という行為と捉えられますが、自分の作品を公衆送信するわけですからそのこと自体は著作権法上何の問題もありません。ただし、アップロードされた作品が他人によって利用される場合には、その作品の著作者は利用方法によっては著作権を主張することができます。例えば、ブログの文章が出版物などに掲載されたり、さらにネット上公衆送信される場合などです。ただし、ネット上で単に閲覧・視聴されたり、個人的な使用目的でコピーを作成する場合などには著作権は及びません。


さて、自分の作品ではなく、他人が作成した文章や映像、音楽などの著作物をこれらのソーシャルメディアに掲載(アップロード)する場合には、それぞれの作品の著作者の許諾を得なければ著作権(公衆送信権)侵害となるおそれがあります。ただし、対象となる作品が保護期間を経過している場合(原則として著作者の死後50年経過、映画は公表後70年経過)は、著作権が消滅しているので権利侵害とはなりません。

 

また、自分のブログなどに他人の著作物を引用して利用する場合も、それが正当な「引用」の要件(自他の著作物が明確に区別できること、自分の著作物が「主」で他人のものが「従」という関係になっていること)を満たし、加えて出所(著作者名やタイトル、掲載されたメディアの名称などの出典)が明示されている場合には、その著作者の許諾を得ずにアップロードしても権利侵害にはなりません。


このように、対象の吟味と利用方法に対する注意が必要なのです。

 

※この記事は、「月刊公募ガイド」2012年6月号で掲載されたものです。法改正などにより、当時と状況が変わっている場合があります。

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