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投稿記事などのリンク問題(2012年7月号)

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公募ガイド誌上で1998年4月号から2014年3月号に渡って連載された、「公募のための著作権Q&A」を再掲載します。

毎週火曜日にバックナンバーを更新していきます。

 

講師:吉田大輔(放送大学客員教授)

投稿記事などのリンク問題

ネット上で他人が運営する掲示板などにリンクをはる行為は著作権法上問題がありますか?

 

特別の事情がない限りは著作権法上の問題はありません

  

インターネット上で他人が作成したサイトや投稿記事などのURLなどを示して、自分の作成した記事などの「参照」とし、そのURLなどをクリックすれば当該の他人のサイトなどからの情報が送信されるようにすることを「リンク(ハイパーリンク)」と呼びます。


このリンクがインターネット上で行われるようになった当初(90年代後半)は、著作権法上の「複製権」や「公衆送信権」の侵害になるのではないかという意見もありました。つまり、リンク先をクリックすれば自動的にそのリンク先の情報が送信されてくるので、あたかもリンクを張った者が情報を送信しているかのような印象を与えるからです。


しかし、もともとリンク先はその情報をネット上で公開しているわけであり、クリックしたことによってリンク先からの情報の送信を簡便にしたにすぎません。したがって、リンク先の情報の発信主体はあくまでもリンク先であり、リンクを張った者が送信の主体とはいえないと考えられることから、現在ではリンク行為が「公衆送信権」などの著作権侵害に当たるという考え方はなくなってきています。


ただし、リンクの張り方によっては問題が生じる可能性もあります。


まず「フレーム内リンク」(ホームページにおいて1つのページをフレーム分け・ブロック分けをして、ある特定のフレームに他人の著作物を表示させてしまう態様のリンク)は送信の主体がリンクを張った者になってしまう可能性が高く、著作権法上問題となります。また、「見出し付リンク」と呼ばれるものは、新聞社のウェブページの見出しを利用してリンクを張る場合ですが、見出し自体は著作物ではないことから著作権侵害ではありませんが、無断でリンクを張った行為について不法行為責任を認めたケース(知財高裁平成17年10月6日)があります。さらに、著作権侵害を行っている違法サイトにリンクを張った場合には、共同不法行為責任などに問われる可能性がないとはいえません。

 

 

※この記事は、「月刊公募ガイド」2012年7月号で掲載されたものです。法改正などにより、当時と状況が変わっている場合があります。

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