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プロが教えるコンテスト運営のツボ
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コンテストの基本

2.開催目的と募集内容

2019/07/9

「私たちの活動をもっと広めたい」「街の魅力をPRしたい」「まだ見ぬ才能と出会いたい」「新しい施設につける素敵な名前が欲しい」……。主催者にとって、コンテストを開催する動機や目的はさまざまです。
公募ガイド社では、公募の開催目的は大きく3つあると考えています。訴求したい応募者層や目的によって作品ジャンルや内容が大きく変化するため、開催目的を明確にしてそれを達成できる公募にしなければなりません。

(1)認知拡大

公募は一般の人々に知ってもらうためのプロモーション活動の一環(認知拡大)としても活用できます。プロモーションも、企業の商品・サービスの販促や、地域プロモーション、啓蒙・啓発活動などさまざまです。

伊藤園が開催している「お~いお茶新俳句大賞」は、発売プロモーションの一環として開始されました。従来の俳句とは異なり、季語や定型などのルールは設けない、誰もが楽しめる「新俳句」を募集。自社製品のプロモーションのみならず、学校応募を促進し日本文化教育にも寄与しています。
これまでの累計応募総数は3,500万句を超えており、商品プロモーションの面から見ても、日本文化振興の面から見ても認知拡大が成功した例と言えるでしょう。

このように、公募をプロモーションとして成功させるには「応募数を多くする」=「応募のハードルを下げる」=「誰でも応募できる」必要があります。そのため、認知拡大を主眼に置く公募は創作ハードルが低い「ネーミング」「標語」「キャッチコピー」やSNSと相性の良い「写真」などが多い傾向にあります。

(2)才能の発掘

各出版社では多くの文学賞や漫画の新人賞等が開催されています。ここでは今後活躍できる作家を見つける(才能の発掘)ことが目的となり、将来プロとして活動したいと考えている方々が応募してきます。
村上春樹氏を輩出した講談社「群像新人文学賞」や、湊かなえ氏が受賞した双葉社「小説推理新人賞」、アート公募の「岡本太郎現代芸術賞」などは才能の発掘を主な目的としています。受賞者にはさまざまな活躍の場が用意されていることが多く、才能ある人材募集の側面も少なからずあるでしょう。

(3)競争原理

自由競争により市場が活性化され、競争の参加者たちに対し、よりよい製品やサービスを市場に供給することを促すのが、競争原理です。公募はこの競争を活用した仕組みであり、自由競争に任せることで供給と需要のギャップが自動的に調節され、適切な価格で適切な作品を採用することが可能となります。

ロゴマークやキャラクターデザイン、商品化を予定しているコンペティションなどは、良い作品を採用することが一番の目的です。良い作品を手に入れるためにはプロのデザイナーに外注することも可能ですし、社内でデザイナーを雇用することもできるでしょう。外部に発注する場合、デザイナーに発注すればある程度の品質の作品が出来上がりますが、選択肢は限られてきます。
一方、公募形式にすると多くの応募者からバリエーション豊かな作品が提案されるため、必然的に選択肢は広がり、主催者が思いもつかないような良い作品が提案されることがあります。

ただし、公募の開催には多くの時間と労力がかかることも事実です。外部に発注すればデザイナーとのやり取りとデザイン費のみで済みますが、公募の場合、企画、告知、作品管理、結果発表など人的・時間的コストも大幅にかかります。

これらをまとめると、以下のようになります。

〈目的に応じたジャンル〉

  相性の良いジャンル 具体例
認知拡大 ・標語
・ネーミング
・川柳
・お~いお茶新俳句大賞
・サラリーマン川柳
・新聞週間標語募集
才能発掘 ・文学賞
・漫画賞
・アート賞
・群像新人文学賞
・MOE創作絵本グランプリ
・岡本太郎 現代芸術賞(TARO賞)
競争原理 ・マーク
・キャラクターデザイン
・デザインコンペ
・自治体周年事業のロゴマーク
・商品化予定のコンペティション

 

それぞれの公募には重要視する目的がある一方で、複数の狙いをもとに開催されている場合がほとんどです。「宣伝に使用できる標語を決定して、同時に活動内容も広めたい」「多くの才能を競わせて、トップを決定したい」など、今まで上げた3つの目的を複合して同時並行的に達成できるということが、公募を開催する最大のメリットと言えます。また、近年ではSNSをはじめとした新メディアの台頭により運営方法も大きく簡素化され、作品が集まりやすい仕組みが整えられつつあります。

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