公募ガイド

  • お問い合わせ 03-5415-2170
  • お問い合わせ 03-5415-2170
  1. HOME > 
  2. 編集部ブログ > 
  3. 未分類

公募ブログ

TK-プレス 其の50(最終回)「骨のある人」

カテゴリ:未分類

ドーハの悲劇があった年、井尻千男さんの連載を担当することになり、日経の下の「太陽樹」という喫茶店まで先輩とともに挨拶に行った。サッカーの話などして和やかな雰囲気だったが、政治・軍事の話になると、井尻さんは「今の日本人は腰ぬけだよ」と一家言ありそうな雰囲気を漂わせた。気骨があるというのはこういう人のことを言うのかと思いながら、その手の話に関心のない私は、井尻さんと先輩の話を聞いてうなずくだけの首振り人形と化していた。存在感、薄!

そのせいではないと思うが、数週間後、原稿の催促の電話をした際、「公募ガイドですが」とだけ言ってしまい、名前を言いそびれた。と、直後に「んだ?」と不機嫌な声。続いて「公募ガイドの誰だ!」と一括。慌てて名前を言ったが、時すでに遅し。「君はなぜ名前を名乗らん」と怒涛の勢いで説教が始まった。これが漫画だったら、私は椅子の上で3cmぐらいまで縮んで描かれていただろう。で、「一方的に言うのもなんだから、君の反論を聞こう。3時に『太陽樹』に来い」と。

理論武装をしなければと道々考え、井尻さんには「一度会っただけの個人名を言っても分からない可能性があるが、社名なら通じる。それに仕事を依頼しているのは会社であって個人ではない。主体は会社にある」というようなどうしようもない屁理屈を言ったのだが、これが火に油を注ぐ結果となった。「そもそもその考えが間違っている。会社に人格はない。俺は会社とは付き合わない」とまたまたお説教。でも、「俺は君個人と付き合いたいんだよ」と言われ、はっと我に返る。

その後、暴風雨は収まり、井尻さんは「会社の意見なんてない。すべては個人の意見。だから、雑報でも署名が必要。それが責任を生む。公募ガイドもそうしたらいい」と言い、最後に「今日は嫌な思いをしたと思うけど、この話は可能な限り人に話せ。そうすれば君の失敗が生きるから」と言われた。以来、この話は何十人と話したが、署名のほうは、一時は個人を識別する番号を情報記事に入れていたものの、その後は廃止され、なんだか井尻さんに申し訳ない気がしている。(黒)

新着公募情報ブログ「WEB公募ガイド 新着公募情報」のご案内

カテゴリ:未分類

公募ガイド運営ブログのご案内です。
このたび、新着公募情報専用のブログを開設しました。

新着公募・コンテスト・懸賞情報はこちらです
「WEB公募ガイド 新着公募情報」

編集部日記、各種お知らせ、結果発表などは、引き続き
当ブログ「公募ガイド編集部ブログ」でご覧いただけます。

両ブログをよろしくお願いします!

(IK)

小説抄 其の49「コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』」

カテゴリ:未分類

動物と接していると、つい話しかけてしまったりする。たいていはムツゴロウさんみたいにしゃあとか言ってじゃれているだけなのだが、愚痴を言ったりすることもある。高校3年の夏、ムツゴロウさんの奥さんと同じ名前の彼女のことを考えながら、庭先でぼうっとしていた。愛犬も隣でじっとしている。そのとき、「勉強もはかどらないし、彼女とも終わりそう。人生って」などと言ったのだと思う。「いいなあ、おまえは」と言うと、犬は「ふんっ」とそっぽをむいたのだった。

どういう加減か、犬は絶妙なタイミングでそっぽをむくことがあり、このときは「くだらないんだよ、人間は」と言われた気がした。動物がそんなこと思う? でも、今のはそういう表情だったぞ。そう言えば、手塚治虫も「動物には雑念がないから、本来、神に近い存在」って『ブッダ』の中で言っていたし、案外、すべて見透かしているのかもしれない。悟っているのかもしれない。尻尾を振りながら、内心では「超ウザ」なんて思っているのかもしれない(これはありうる)。

それで本屋に行き、動物関係の本を見ると、『ソロモンの指環』があった。解説を見る。なになに、「古代イスラエルのソロモン王は指環を使ってあらゆる動植物と話すことができた」。これ欲しい! 速攻で買う。で、指環を買ったわけじゃないけど、なんだかそんな気になって夢中で読んだ。犬について言えば、横になるとき、座ったり立ち上がったりを繰り返すのは、草原に棲んでいたときの名残、というのが印象的だった。いまだに草をならしているのか、おまえ、みたいな。

ほか、ガンは生まれて初めて見たものを親と思う、自分と似ている個体とつがいになる、しかし、同時期に生まれた子とはつがいにならないという実験結果が印象的だったが、つがいからの連想で、彼女とは結ばれるかなと思い、犬に「どう?」と聞くと、「?」てな顔で首をかしげた。今の「?」は「分からない」という意味? それとも「残念ですが」? 指環に聞いてみたかったが、ほどなく恋は終わり、その後、指環を手にすることも、ムツゴロウさんになることもなかった。(黒)

公募ガイド7月号は本日発売です!

カテゴリ:未分類

東京は梅雨真っ只中
雨が降っても降らなくても、確実に「ジメっと感」が増しているせいか
身の回りのあらゆるものが「しっとり」しているような気がします…。

さて、公募ガイド7月号は本日発売です!

公募ガイド7月号

今月は文学賞特集2本立て
『公募ガイドといえば、(公募新人)文学賞ネタ』
と言わんばかりの「文学賞推し」でまいります

【文学賞特集1】

受賞する小説の条件

*カギを握るのは、やっぱり「設定」と「キャラクター」!
*「商品」としての小説…とは
*編集部オリジナル! 「プリンセス・トヨトミ」のキャラクター分析
ほか、インタビューも掲載

【文学賞特集2】

ライトノベル戦国時代

昨今はまさに「ライトノベル戦国時代」。
一般文芸を超える隆盛期を迎えているライトノベルの世界では、
常に「新しい書き手」が求められています!
電撃小説大賞、スニーカー大賞などライトノベル系新人賞を解析します。

もちろん、ライトノベル系新人賞をはじめ、
公募文学賞の募集要項も多数掲載


【インタビュー】

「My Story」
映画監督 石井裕也さん

「今月の一冊」
中島さなえさん 『ルシッド・ドリーム』(講談社)


【好評連載】

松尾たいこのブックカバーイラストschool

枝元なほみの勝負レシピ!

コトバカっ! 相川藍
ほか、詳細は弊社オフィシャルサイト「WEB公募ガイド」でご確認くださいね。

(市)
湿気たっぷりの中、先月かけた「縮毛矯正」のおかげで髪の毛の収まりが良いことが救い

TK-プレス 其の49「小説のキャラクター」

カテゴリ:未分類

エンターテインメント小説をおもしろくする要素にキャラクターがある。と、あるおじいさんに言ったら、「でしょうね、やはり戦車でしょうね」と言うので、なんか変だなと思っていたらキャタピラーと勘違いしていたという笑い話があるが、キャラクターとは個性的な性格、またはそうした人物を指す。“キャラ”とも言うが、報酬のことでも韓国のアイドルグループでもない。もちろん、キャラメルの略でもない……あ、つまらないこと書いてしまった。あとで消そうっと。

キャラクターと言うと、マンガ的な小説を連想してしまうかもしれないが、よくよく考えると、小説の主人公は誰かが作った人物だからすべてキャラと言える。いや歴史上の人物はそうではないだろうと言われそうだが、むしろ時代小説、歴史小説の人物こそ空想の産物だろう。歴史的背景があるから本当にそのような人物だったような気にさせられるが、性格なんて誰にも分からないから創作するしかないし、吉川英治が描いた宮本武蔵のように大胆に脚色された人物もいる。

ある友人は鎌倉幕府三代将軍の実朝を「ミアサ」と読んで「女子か!」とつっこまれていたが、小説であれば頼朝の娘だったと設定してもいい。“ありえない”と言われても、「だったら証拠写真を持ってこーい」と言えば済む。星座には「あれのどこが『こぐま』なの?」と思うようなものもあるが、ああいう力技もできるのだ。実際、くだんの友人は言った。「実朝は女だったかもしれないだろ、通称ミーサかもしれないだろ、帰国子女かもしれないだろ(それはないな)」

そのうち実朝女説がエスカレートし、わがままなお嬢様ということになった。「金塊和歌集を作る? 執権ちゃん、代わりにやって。何よ、黙っちゃって。無視? はいはい、自分でやりますぅ」なんて言ったりして? と誰かが言う。「『箱根路を我が越え来れば伊豆の海や』って、ちょっと字余りぃ。めんどいぃ。鷹狩の時間なのにぃ(振りまで付けるなよ)。あれ、沖のほうに小島君がいる! 『沖の小島に波の寄る見ゆ』っと」こうして一首できたと。そんなわけあるか!(黒)

松尾たいこさん新刊のご案内

カテゴリ:未分類

本誌好評連載中「松尾たいこのブックカバーイラストschool」でお馴染み、
松尾たいこさんの新刊のご案内です

4/22~5/29期間にポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3F)で開催していた、
初の大型個展「TaikoMatsuo_Layered」
その個展で先行発売していた作品集がPARCO出版より発売中です。
詳細は下記リンクをご覧ください。

【松尾たいこ】作品集「Layered」サイン本
全128ページの松尾たいこ初の本格的な作品集。

トーキョーワンダーウォール公募2011

カテゴリ:未分類

5月27日(金)、若手美術作家による公募展「トーキョーワンダーウォール公募2011」の授賞式に行ってきました
トーキョーワンダーウォール入り口

参加資格は日本在住で35歳以下の方。
グループの場合は、全員が有資格者で全体としてひとつのメッセージ性をもっていることです。

展覧会場には、ズラッと作品が勢ぞろい
受賞式の1時間前、受賞作品が選ばれる前の全作品を拝見しました。
どれも力作ぞろいで、気づけば会場内を2周してました。
トーキョーワンダーウォール作品

1回目に見た時には感じなかった想いが、2回目に見方を変えたら感じられたり、芸術って奥深いなぁ
自分が審査員になったつもりで、あれこれ考えながら見たりして、また賞が決まって無い時に見るのもいいものですね。また違った角度で作品の良さを発見できました。

トーキョーワンダーウォール大賞受賞者は、武田竜真さん
震災の事を背景に描いたという作品。

都知事の石原慎太郎氏から、「毎年同じ言葉を言い続けているが、ゲテモノになれ」と言葉がかけられました。
芸術作品はゲテモノでなけれな新しい歴史は開けない。他と同じじゃつまらないし、また変わり者と言われても人と同じにはするなという石原氏独特の激励の言葉でした。
トーキョーワンダーウォール石原氏jpg

受賞者の中には、この言葉を励みに自分の作品を描き続けたいと発言された人もいました

東京都現代美術館にて、「トーキョーワンダーウォール公募2011」の入選作品による展覧会「トーキョーワンダーウォール公募2011入選作品展」を開催中です

●会期  平成23年5月28日(土)~6月19日(日)
●場所  東京都現代美術館 企画展示室3階(江東区三好4-1-1 木場公園内) 
●時間  10:00~18:00(入場は17:30まで) /毎週月曜日休館 
●入場料 無料 

※計画停電等の影響により、開館時間の変更や臨時休館の場合もありますので、予めホームページ等でご確認の上、ご来館ください。

ご興味ある方は、見に行かれてはいかがでしょうか
将来は大物芸術家の作品を自分の目線で探すのも面白いかもしれませんよ~

(矢)

小説抄 其の48「山際淳司『スローカーブを、もう一球』」

カテゴリ:未分類

2001年9月30日、優勝が絶望的となった巨人の最終戦を見ていた。9回、引退を表明していた槙原が登板して観客がわいた。槙原は打者一人を打ち取って降板したが、球場は再び大歓声。これまた今期限りで引退する斎藤が出てきた。投球練習が始まる。う、あの球ではやばい。アンチ巨人の私だが、引退試合に痛打される斎藤の姿が浮かんで切なくなる。思えば天王山での五連投は長嶋監督のために殉死したようなもの。大車輪の活躍をした斎藤はもはや廃車寸前の車だった。

対する横浜のバッターは鈴木尚典だったか。初球空振りで観客はどよめく。意外といいな。2球目も空振り。球場はやんやの大喝采だったが、一瞬疑念がわく。わざと空振りしている? 観客は気づかないようだが、次の一球で疑惑は確信に変わった。やっぱりわざとだ。あっぱれ横浜、粋なことをする。これは相撲で言う人情相撲、というか、去りゆく先輩への敬意なのだと悟った。ところが、次打者を見て、これはやばい!と。そこにいたのは助っ人外国人選手ドスターだった。

腰掛けで来て稼いで帰ろうという選手は記録に執着する。日本に対する愛着もない。クールにドライに打つだろう。悪いな、斎藤、引退試合なのに。案の定、ドスターは当たれば場外かというフルスイング。ところがこれが当たらない。それもそのはず、バットとボールが20センチも離れている。もしかして? いやそうだ。そしてドスターは三振した。豪快に、故意に。敬意は国境をも越えるのか。やるじゃないか、アメリカ人。ちょっと感動したぞ!

後年、横浜の佐々木投手の引退試合では、逆に巨人の清原が代打で登場、見送ればボールという落ちないフォークに三振をする。それが故意だと分かっていても「最後は世界一のフォークに空振りでした」と涙ながらに言われては、わざとでしょ、なんて無粋なことは言えない。スポーツは小説になりにくいが、かくも人間が垣間見えるときがあり、廃車同然でも敗者ではなく……ああ、山際さんのことを語る前に紙幅が尽きた。この話の結末は「Going!」か「すぽると!」で!(黒)

TK-プレス 其の48「素材は同じなのに」

カテゴリ:未分類

「ビートルズの有名な曲は名曲、それ以外は隠れた名曲」と思っているのだが、それほどのフリークであっても気に入らない曲のひとつやふたつはある。たとえば「Honey Don’t」。いろんな歌手がカバーしている名曲らしいが、どうも好きになれなかった。ところが、『THE BEATLES LIVE at the BBC』という未公開音源によるアルバムに収録された「Honey Don’t」を聞いて、こんなにいい曲だった? 信じられん、と思ってしまった。曲調も歌詞も同じなのに、まったく別物だ。

「Honey Don’t」は、『Beatles For Sale』の中ではリンゴ・スターが歌っていた。1アルバムに1曲はリンゴがボーカルをするという契約があったためだが、本来はジョンの持ち歌だったらしい。だからライブ音源ではジョンが歌っているのだが、その声がなんとも耳に気持ちいい。さすがは1/fのゆらぎだ。特に終盤、ちょっと早口で「aha,Honey been steping around,aha」と言うあたりは耳だけでなく唇にも気持ちよくて、「きもてぃ~」(T・岡田)って叫びたいくらいだ。

ところで、五木寛之はこんなエッセイを書いている。深夜、原稿を書いていて、ふと窓の外のデジタル時計を見ると「1:11」。次に見ると「2:22」。しばらくしてまた見ると「3:33」。こんな時間に働いているのはおまえと俺くらいだから気が合うのかと思いながら、もしやと思って見ると「4:44」、まさかもうないだろうと見ると「5:55」だったそうだ。翌朝、氏が編集者に昨夜の出来事を話すと、編集者は「よかったですね、『6:66』を見ていたらやばかったですよ」と。

こうした体験は誰にでもあるようで、同じ話を書いている作家もいるが、その趣旨はいろいろ。人によってはまったく違うものになっている。その意味では文豪が扱った題材をカバー(リメイク)してもなんら問題ないわけだが、それ以上の出来にするとなると超難関。太宰は『御伽草子』の中で因幡の白兎は「十六歳の処女だ」と書いているけど、下手をすると1/fのゆらぎじゃなくて、1/fのパクリになってしまう。天才の業は憧れるものであって真似するものではないのかも。(黒)

PAGE TOP

PAGE TOP