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雨と事件と映画

カテゴリ:04_乗算とシネマ

今年も「梅雨入り」という単語に敏感になる季節がやってきましたね。
こんにちは、Yです。

 

最近ディズニープラスに加入しました。
全てはマーベル作品を一気に履修するため。
友人から作品の時系列を教えてもらい、とりあえず観るべき全21作品リストアップ。
多すぎる。踏破を目指し今晩も映画漬けです。

 

第2回。
本日のテーマは「雨×事件」です。

 

事件の中の雨といえば、不吉の予兆として用いられがちなイメージがありますね。
ですが今回おすすめしたい作品は、
むしろずっと雨なのです。

 

「ストロベリーナイト」(2013)

 

竹内結子さん主演ドラマ「ストロベリーナイト」の続編映画です。
ドラマと同じ名前を冠していますが、原作は同シリーズ内の「インビジブルレイン」ですのでお間違いなく。

 

なぜこの映画にとって雨が特徴的なのか。
冒頭でお伝えしたように「ずっと雨が降り続けている」ところにあります。
開始からずっと。です。


ですが一番のポイントは、「上映時間127分のうち、一度だけ雨が上がるシーン」があること。

 

つまり今までの雨の使い方と真逆ですね。
長く続く不快感や不穏さから、突然現れる晴天によって登場人物の心情や展開を表現したわけです。

 

これ、小説だとなかなか効果的にやりにくい手法なんですが、
2時間という映画だからこそ成立しているんです。(ドラマの尺だと物足りないかも)
裏話として、沢山の水を使った撮影にはかなり苦労したそう・・・。

 

私的見どころポイントは、車のフロントガラスや窓を通して見る雨粒のきらめき。
ビニール傘を打つ雨音。悪天が隠す登場人物たちの姿。
そうそう雨の演出をまとめて観ることもないのでそこを観ていただきたいです。

 

興味のある方はぜひ長雨のお供にどうぞ。
次回は「変身×〇〇」の予定です。

 

Yでした。

父の日と食卓と映画

カテゴリ:04_乗算とシネマ

IMG_0112

 
最近入社しました、Yです。
これから様々なことを吸収し、一人前になるため奮闘してまいります。
 

ブログで書いていくのは、映画について
休日を動画配信サービスで潰す私の、アウトプットスペースに使っちゃいます。

「最近観たもの」などではつまらないので、2つのテーマを掛け合わせてお話ししていきます。

 

 

第一回。
あと1ヶ月ちょっとで父の日ということで、
「お父さん×食卓」をテーマに映画を語っていこうかと思います。

 

ご紹介したいタイトルは2本。
まずは、

 

「トウキョウソナタ」(2008)

 

 

黒沢清監督作品です。アンジャッシュの児嶋さんの役者デビュー作品なんだとか。
現代日本で「普通」と呼ばれる家族が抱える問題を、
リアルに、不穏に、黒沢ワールド全開で描き出しています。

 

「トウキョウソナタ」は4人家族の物語。

 

リストラに遭うもプライドが邪魔をして家族に言い出せない父親。
新しい自分を探すためにイラク戦争へ出兵しようとする長男。
何もない、けれどあるきっかけから才能を見出し、変わっていく次男。
そんなちぐはぐな家族を家族の形にしているのは、ごく普通の専業主婦である母親。

 

 

劇中ではたびたび食卓が映し出されますが、
特に象徴的なのは、冒頭で「父親」が「いただきます」を言うまで家族が食事を待つシーン。

 

 

―――ビールを冷蔵庫から取り出し、着席。掛け声。

そこからようやく、食事の時間が流れ始めるわけです。
このシーンだけで、ありありと家族の関係性、つまりパワーバランスを明確にしています。

 
しかし物語が進むにつれだんだんと「家族団欒」の食卓は失われていきます。
食卓という繋がりが薄れ、家族の崩壊を可視化しているよう。

静かな崩壊が、あとでじわじわと恐ろしくなるのですが、終始コミカルタッチなのがとても好みです。

 

 

 

 
もう一つ、父親と家族の関係性を「食卓」で端的に描き出している作品があります。

 

「冷たい熱帯魚」(2010)

「新宿スワン」などで有名な園子温監督作品です。こちらはR18指定となってしまいますが・・・。

まず、開始五分。食卓には冷凍食品だけが並び、何の感情もなく掻き込む家族の姿。
ここで父親は「おいしいね」と呟きます。
先ほどの「トウキョウソナタ」とは対照的に、うだつの上がらない父親です。

ですが面白いのは終盤。
もう一度、同じ構図で、同じ冷凍食品の食卓を囲むことになります、が。
そこには180度異なる父親の姿が。
シンプルかつ決定的に、家族の変容を表現しているシーンを見て、冒頭の食卓を思い出さない人はいないはず。

個人的に「食卓」がテーマなら一番鮮烈で、感動しました。


どんな父親に変化したのか。なぜそうなったのか。

これは割愛します。ぜひ大人の方はご覧ください。

 

 

 

 

・・・ちなみに「トウキョウソナタ」のメインビジュアルも必見です。
白の背景。黒い椅子。ピアノの形をした机。
家具だけならほとんどシンメトリー構図ですが、そこにバラバラに座る家族が、「不協和音」のようなアシンメトリー構図にしています。

 

 

第一回なのでつい長文になってしまいました・・・。
「食卓」はどの映画でも何かを象徴させることが非常に多いですよね。
もしおすすめの「○○×食卓」や、「お父さん×○○」があれば教えてください!

 

 

次回は、六月ということで鉄板のお題。
「雨×〇〇」で書いていきます。

 

Y

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