(番外編) 文藝春秋社『Sports Graphic Number』の将棋特集
カテゴリ:13_ステキなデザイン、ささる広告企画
どうも、プランナーの宮洋輔です。正直「やられたっ!」って夜神月くん並みに頭を抱えましたよね…。
みんな大好き『Number』といえば、スポーツメディア界のトップオブトップ。そんな雑誌がなんとなんと「本誌初の将棋特集!」と高らかに宣言してますってよ!脱帽&無条件降伏…。
この特集を実現するにあたり「なんで我々(スポーツ雑誌たるNumber)が!?」とか「将棋ってスポーツじゃないよね?」という当たり前すぎる正論というハードルがあったはず。それを愚直に突き破った編集者・プランナーがいたからで。その人の働きを想像するだに、頭が下がります。すごいよね。
そして「将棋ってスポーツじゃなくね?」という当然すぎる疑問にも、天下のNumberさんがこういう特集をすることで「確かにある意味スポーツといえるかもしれん…」(幼いころから努力を積み上げたプロ同士が戦うとか、日々の練習とか、ライバル同士の切磋琢磨とか、ベテランと新人の激しい攻防とか、戦法・戦術に対する研究の進歩とか、非情に下される勝敗とか…)と納得させられてしまうからあら不思議。既存の読者さんの方だけ向いていたらこんな誌面は作れないわけで。(新しい読者獲得を狙っていかないと、部数は自然減でいつか死ぬ)
これがwebメディアではなく、歴史ある有代誌だからこそのインパクトってのもありますよね。いやホント企画通した人すごい。
弊誌でもこういう「おお!?」と世間に波紋を投げかけられるような特集が実現できたらいいのに…と、出版人の端くれとして悔しくてなりません。いつか…いつか…