一箱古本市
カテゴリ:99_編集部日記・お知らせ
急に暑くなってきました。日差しに溶けそうな(石)です。
暑さが怖い、紫外線はもっと怖い!それでもお出かけしたーいと、前から興味のあった、千駄木にある一箱古本市のイベントに行ってきました。
皆さま、一箱古本市ってご存知ですか??
東京の文京区、台東区にまたがる、不忍通り(千駄木駅からすぐ)という道があるのですが、その通りで開催される、一日だけ、ダンボール一箱分だけの古本を売るという古本市があるんです。
その古本市に合わせて、数々のイベントが行われており、その1つ、ブックス&カフェ・ブーザンゴで開催されている、漫画家、久世番子さんのミニ原画展「原稿にお茶」に行って来ました。
会場のブーザンゴさんは、古本屋さんとカフェが一緒になった、ちょっと珍しいお店です。
最近、新書店さんとカフェが一緒になっていて、カフェで試し読みが出来る!という場所が増えてきましたが、それじゃ売上減るんじゃない?と思われませんか?
実は、ためし読み自由にしたほうが売上伸びました。というお店も多いそうです。
理由はじーっくり本を選べるので、高額の美術書などが売れるようになった、ということとお店自体に愛着を持ってもらえるようになった、というのがあるんだそう。
話は戻りまして、原画展の方ですが、久世番子さんは「暴れん坊本屋さん」というコミックエッセイで非常に有名な方で、本屋の教本!と言われるほど、有名な本なんです。
私が伺った日は、運良く久世番子さん、その担当の編集者さんもいらっしゃっておりまして、色々とお話しを伺うことが出来ました。
漫画の原画、というのは紛失や汚れが怖いので、複製を出して、原画を直接展示、というのはあまりないそうです。今回のイベントのために、出版社の方が直接抱えて運んだのだとか!
ご本人は、「ちょっと離れて見た方が綺麗に見えます」なんておっしゃっていましたが、原画展では、触れるぐらい近くに展示されているので、隅々までじっっっくり見れます。
編集者さんとは新しい才能の発掘の難しさなんかを話してきました。
公募ガイドではご存知の通り、文学賞、もちろんコミックスの賞も多数載せておりますが、
才能ある人を集めるのはもちろんのこと、いかに人を育てていくか。
大切に作った本を広く読者に届けるにはどうしたらいいのか。
サイン会以外で、こういった催しをすることは少ないので、読者の方、書店員、取次(出版社から本を受け取って本屋に卸す)、作家さんなどが多々訪れていました。
こうやって、本に携わる人達が、本好きの人達が、色々とアイデアを出しながら、本をもっと盛りたてていけたらいいな。と思った1日でした。
次回の一箱古本市は5月3日で、貴重な原画が見れる原画展も3日まで、だそうです。
私も本と本好きな人を探しに、もう一度顔をだそうかなぁ~と計画中です。