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TK-プレス 其の7「仮説の証明」

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修学旅行で銀閣寺に行ったとき、近くに、三木清(と西田幾多郎)が思索しながら歩いたという「哲学の道」があるというので寄ってみた。行ってみれば、そこはなんの変哲もない道ではあったが、あの三木もここを歩いたのかと思うと、気分だけは哲学者だった。

この三木の著作に『人生論ノート』という随筆のような、アフォリズムのような本があり、思わず唸ってしまった一節があった。
《生きていることは、ただ生きているということを証明するためではないであろう。――そのような証明はおよそ不要である、――実に、一つの仮説を証明するためである。だから、人生は実験であると考えられる。》

仕事柄、よく「プロになれますか」と聞かれるのだが、もちろん、なれるともなれないとも言えない。どんな道を目指すにしろ、なれるという保証があって始めるものではなく、なれると仮定し、その仮説が正しいことを証明するために頑張るものだろう。だから、なりたいのなら、その仮説を証明してみてはどうか、としか言えない。当然、実験であれば仮説が間違っていたと判断せざるを得なくなることもあるだろう。しかし、突き詰めて言えば、それはそれでいい。

通訳、旅行ガイド、翻訳を経て、今は料理研究家、エッセイストとして活躍している玉村豊男さんは、かつて公募ガイドの中でこう語ってくれた。
《人は、自分の人生を、決して自分の手で“選び取る”ことはできない。できるのはせいぜい、与えられたほんのわずかの選択肢のなかのひとつを、自分の意志で“選び直す”くらいのことでしかない。しかしもしもなにかひとつでも目の前にあるものを自分からつかみ直すことができたら、そこからまた別の人生が開けてくるかもしれないと思うのである。》(黒)

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