【作品添削講座】編集余録vol.14「小説を書く能力」
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インタビューをすると、必ず出るのが「ここだけの話」
そう言われれば誌面には書けないが、ブログには書ける……
というわけにはいかない。
今月は「自治体文学賞」を特集した。
最近はバックに東京の大手出版社がついている場合があり、
その場合は、受賞後のフォローも期待できる。
ただ、学校じゃないから、それなりに厳しい。
出版社によって対応はさまざまなようなのだが、
何十編作品を送ってもボツの連続、というか梨のつぶてで、
せめて手紙の一通でも欲しかったと嘆いた作家もいた。
なんのリアクションもないのは、酷評されるよりつらい。
梨のつぶて地獄なんて、普通、乗り越えられないよね、と思ったが、
乗り越えたというより、乗り換えるものがなかっただけかもしれない。
撮影中、ある大御所の作家がこう洩らしたことがあった。
「ボク、事務は一切ダメ。営業も無理。能力がないんです。
だから、作家になるしか生きる道がなかったんです」
忍耐とか根性とか、そんなことではないらしい。
作品添削講座(黒)