創作トレーニング実習 第11回発表
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創作トレーニング実習 第11回発表
第11回の課題は、回想と現在の区別でした。
原文は、以下のとおり。
三十年ぶりに同窓会に行った。料亭で開演を待っていたとき、窓の外に公園が見え、
そこに鉄棒があった。そう言えば担任の井川先生は鉄棒が得意だった。
定刻を少し過ぎ、その井川先生が現れた。来年還暦だというのに若々しい。
目の前で井川先生が大車輪を披露する。フィニッシュはいつもの宙返り降り。
ピタッと着地して拍手喝采を浴びている。
しかし、よく見ると、先生の髪には白いものがだいぶ交じっていた。
「目の前で井川先生が大車輪を披露する。フィニッシュはいつもの宙返り降り。
ピタッと着地して拍手喝采を浴びている。」
の部分は回想ですが、ちょっと紛らわしいですね。
■第11回採用作
三十年ぶりに同窓会に行った。料亭で開演を待っていたとき、窓の外に公園が見え、
そこに鉄棒があった。そう言えば担任の井川先生は鉄棒が得意だった。
当時のひとこまが蘇る。目の前で井川先生が大車輪を披露している。
フィニッシュはいつもの宙返り降り。ピタッと着地して拍手喝采を浴びている。
我に帰ると同窓会の定刻は少し過ぎており、その井川先生が現れた。
来年還暦だというのに若々しい。
しかし、よく見ると、先生の髪には白いものがだいぶ交じっていた。
(PN・ユミコ)