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さて、今回お伺いしたのは…
詩人 最果タヒさん
2006年現代詩手帖賞、2007年『グッドモーニング』で中原中也賞、2014年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。2016年『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を刊行し、翌年、映画化される。ほか、エッセイ『きみの言い訳は最高の芸術』、『千年後の百人一首』など著書多数。
縦書きの詩と横書きの詩がありますか、書く前に決まっているのですか。
最初は特に決まっていません。書いている時に言葉のリズムや、長さによって、なんとなく縦か横か見えてくることが多いです。
詩が書けないときはありますか。
書けない、というよりは書き始めることができない、ということはよくあります。「詩を書くぞ」と意気込むと、緊張で言葉がすんなりでてこなくなりますし、逆に気持ちをゆるめていると、本当にリラックスしてしまって、気づくと何にもしてない……なんてこともあります。ぼんやりしたままで集中している状態に入るにはどうしたらいいか、私もよくわかっていないので、それまでは苦労します。今のところ、「書けない」ということを気にせずに、とりあえず書き始める、うまくいかなくても書き続ける、ということが一番良い方法に思っています。
詩がなかったら、どうしていましたか。
この世に詩がなかったとしても、私はブログに同じような文章を書いていたと思います。それが「詩みたいだね」と言われたことで、詩の世界に入っていったので、詩というものがなくても、同じようなものを私は書いていたように思います。