公募ガイド10月号の特集「私も小説家になれますか?」では、芥川賞作家の高橋弘希さんにご登場いただきました。
誌面に入りきらなかったインタビューをご紹介します。
高橋弘希(芥川賞作家)たかはし・ひろき
1979年、青森県生まれ。文教大学文学部卒。予備校に講師として勤め、またオルタナ系ロックバンドで作詞・作曲を担当。 2014年、『指の骨』で新潮新人賞受賞。 2017年、『日曜日の人々(サンデー・ピープル』で野間文芸新人賞受賞。 2018年、『送り火』で芥川賞受賞。
バンド活動をされていたそうですが、それはいつ頃ですか。

高橋先生
バンドは高校生のときからやってました。主に活動していたのは20代のときです。
小説と歌詞、書き方を明確に変えていますか。

高橋先生
書き方を変えるというか、自分は、小説と作詞はまったく別もので、歌詞を書くうちに、それがどんどん長くなっていき、それで小説になったということはないです。
売れる小説と賞向きの小説の違いは?

高橋先生
純文学の場合、売れる小説と受賞する小説はずいぶん違うと思う。 エンタメだと、売れる小説で受賞することも、わりとある、かも?
書きたい衝動はありますが、何を書いていいのかわかりません。

高橋先生
衝動があるのはいいこと。 書くことがなければ、とりあえず日記などはどうでしょう。 書いているうちに何かが見えてくるかも。
どうしたら小説家になれますか。

高橋先生
以前、講演会で同じ質問をされたのですが、なんて答えたのか覚えていないんですよね…。ちなみにその質問をした方は、その後に文藝賞を受賞したそうです。 何か触発されるものがあったのかも。でもやっぱり、書きたいものを、書きたいように書けば良いのでは。