あの人に聞いてみたい

「あの人に聞いてみたい」は「月刊公募ガイド」の特集でご登場いただく作家の方に、創作について質問することができるコーナーです。毎月公募ガイドONLINE上で質問を募集します。

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芥川賞受賞作家町田康さんに「文章の書き方」について聞きました。

町田康さん

町田 康 さん プロフィール

62年大阪府生まれ。97年『くっすん大黒』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、00年「きれぎれ」で芥川賞を受賞。『告白』『生の肯定』など著書多数。

第1回は公募ガイド4月号の特集「テクニックで君の文章はもっと輝く」のSPECIAL INTERVIEWにご登場いただいた芥川賞作家・町田康さんです。 取材に先立ち、皆さんから町田康さんへのご質問を募集しました。たくさんのご応募ありがとうございます。この中から3つ選び、町田康さんに回答してもらいました。

皆さんから寄せられた質問はこちら

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こぢんまりとまとまっている、弱いなどと言われます。どうしたら力のある作品を書くことができるでしょうか。

テンコさん

町田さん回答アイコン

真面目な方のようですね。小説の世界はまとまっていなければいけない、破綻があってはいけないと考えているのかもしれません。
小説って、全部きっちりまとまっているわけではないんですよね。
ちょっと不真面目にやってみてはどうですかね。首尾一貫していなくてもいいぐらいの気持ちで。破綻を恐れずにやるといいと思いますね。

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つまらない、ありきたりな日常を「これはいい!」と思ってもらえるエッセイにするにはどうしたらいいでしょうか。

生野薫さん

町田さん回答アイコン

つまらない日常が一番変なんです。ただ、敏感に感じ取らないとわからない。
たとえば、「ムーンライトながら」という快速列車があります。
「ムーンライト長良」と書いてあれば、「ながら」は地名だとわかりますが、「ムーンライトながら」と書いてあると、「ムーンライトではあるけれども」と読める。「ムーライトながら……」と言いかけてやめたみたいな中途半端な感じがして(笑)。
普通の中には変がいっぱいある。それらを感じ取って書いていけば、すごく面白いエッセイになると思いますよ。

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書きたい衝動だけあって、語りたい内容がない場合は、どのようにして書く題材を見つければいいでしょうか。

泳げないたいやきくん さん

町田さん回答アイコン

小説とはこういうものだというリミッターがかかっているんじゃないですかね。小説とは何かということを考え直してはどうでしょうか。
いろんな小説を読むと、こんな小説もあるのか、こんな書き方でもいいんだ、と思わされます。
小説はどんな書き方をしてもいいんだ、ということがわかればリミッターがとれて、面白いものが書けるようになるかもしれません。

公募ガイド4月号

公募ガイド4月号では、町田康さんに文章の書き方、エッセイの書き方など、書き方の勘所を聞いています。

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公募ガイド2018年4月号
特集 「テクニックで君の文章はもっと輝く」

3月9日発売/定価630円