公募ガイド2017年9月号

  • 文芸

2017.08.09

今月の特典!

可もなく不可もなくの文章がセンスよく輝き出す
レトリック15

レトリック(修辞法)とは、言葉を巧みに用いて効果的に表現する方法。
今回は15の技術を厳選して紹介。
覚えておくと文章がワンランクアップします!

・だんだん盛り上がる!漸層法
・繰り返して強調する!反復法
・とことん展開する!前辞反復

ほか全15!

特集

書けば心も財布も満たされる エッセイ公募

自分の実体験や思いを綴るエッセイ公募。
原稿用紙3~5枚という取り組みやすさと、高い賞金額が人気の理由です。
しかし、応募数は1000を超えるものが多く、入選のハードルは高め。
どうすれば入選に近づくのか? 現在募集中の公募を取材&分析しました。

 

SPECIAL INTERVIEW

朝井リョウ
Asai Ryou

短いエッセイは「引き寄せて、引き離す」構造で書くのがポイント

-『風と共にゆとりぬ』には、400字詰原稿用紙で20~30枚の長いエッセイが多いですが、日本経済新聞の夕刊で連載していた1400字程度の短いタイプも収録されています。

短いものは「入り口と出口を変える」という方法論で書いています。長いエッセイのほうが読むのも書くのも好きですが、エッセイ公募ならこちらのほうが参考になるかもしれません。

-エッセイ公募は、あるテーマに沿って2000字程度でまとめるものが中心です。朝井さんならどう書きますか。

「テーマに引き寄せて、引き離す」といった感じになるでしょうか。まず、テーマを自分の身の回りのことに置き換え、「この人の話なのかな?」と引き寄せたところで、最後にテーマそのものへと飛躍させ引き離します。飛躍かと思いきや、1段落目が実は伏線になっていた、となるのが理想です。

(インタビュー抜粋)

 

岸本佐知子

岸本佐知子
Kishimoto Sachiko
情感を込めるより冷静にルポしたほうが、読み手に伝わる

-技術的なことで、読者がすぐ取り入れられるものはありますか。

削ること。谷崎潤一郎の『文章読本』に、素人の書いた文章を推敲した例が載っているのですが、これが面白い。書き手は身近な人と別れた気持ちを「暗い暗い気持ちに沈んだ」と書いていますが、谷崎は「暗い気持ち」だけでいいとバッサリ削っているんです。だいたい私たちが書く文章は、たいていくどくどしい。自分が暑苦しく思っている感情を、ただ暑苦しく言えばいいっていうものではないんですね。なるべく簡潔に、無駄を省いたほうが伝わりやすい、というのはあります。

-削ると何故伝わりやすくなるのでしょう。

言葉を濫費して隙間なくびっちり語れば、そこで読み手の思考が止まってしまうからではないでしょうか。出来事や観察したこと、そのときどう考えたのかなどを客観的に書けば、しつこく書かなくても、読み手が勝手に想像してくれるはずです。想像力を働かせる余地を残しておくんです。

(インタビュー抜粋)

CONTENTS

徹底取材&分析! 現在募集中のエッセイ公募

No.01 第15回二十四の瞳 岬文壇エッセー募集

賞金:20万円
枚数:3.5~4枚
応募数:1008編

No.02 第17回家の光読書エッセイ

賞金:30万円
枚数:5枚以内
応募数:1138編

No.03 第6回泉大津市オリアム随筆(エッセイ)賞

賞金:50万円
枚数:5枚ジャスト
応募数:353編

No.04 第21回ふくい風花随筆文学賞

賞金:30万円
枚数:3~5枚
応募数:4392編

No.05 第3回藤原正彦エッセイコンクール

賞金:10万円
枚数:5枚以内
応募数:1002編

No.06 マンションいい話コンテスト2017

賞金:30万円
枚数:200~2000字
応募数:806編

No.07 第54回PHP作品募集

賞金:5万円
枚数:5枚ジャスト
応募数:約200編

No.08 第8回小さな助け合いの物語賞 懸賞作文募集

賞金:商品券25万円分
枚数:800~1200字
応募数:838編
 

入選の壁を超えるには?
「上手なのに落ちる作品」

下手な作品が落選するのはわかるが、題材もよく、文章もよく書けているのに選外になってしまう作品もある。それはどんな作品で、どうすればよかったのか。

大ベストセラー『国家の品格』の著者、藤原正彦エッセイコンクール審査員 藤原正彦先生に聞く
「受賞作はココが違う」

日本エッセイスト・クラブ賞を『若き数学者のアメリカ』で受賞して以降、エッセイストとしても著名な藤原先生にお話をお聞きした。

巻頭インタビュー「YELL」

 
Vol.030

滝口悠生(小説家)

滝口悠生かけられる労力をかけて、できることをすべてやる。手を尽くした感覚を得られるまで応募しないほうがいい。

Profile
1982年、東京都生まれ。早稲田大学中退後、2011年「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。15年『愛と人生』で野間文芸新人賞受賞。16年『死んでない者』で芥川賞受賞。その他『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『高架線』(9月に刊行予定)など、著書多数。

茄子の輝き

『茄子の輝き』
(新潮社/1600円+税)

バックナンバー

公募ガイド2018年1月号

12月9日発売/定価630円

特集:編集部が贈る 「入選の50のヒント」

>詳細を見る

>公募ガイド電子版(有料会員電子版会員限定)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA