公募ガイド2018年2月号

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2018.01.09

特集

どこからが盗作か!?

意図的に盗作をする人は、まずいない。
しかし、偶然、似てしまうことはあるし、参考資料の表現的な部分が無意識に出てしまうことも。それは盗作になってしまうのか。どこからが盗作なのか。
創作者なら誰でも気になる盗作と類似についてフィーチャーします。

CONTENTS

類似チェック・主催者の実際

インターネットを使えば、他人の作品を丸パクリしたり、あちこちのサイトから泣ける話を集め、切り貼りして一つの作品に仕立てることだってできます。

そうした時代にあって、ほとんどの主催者が類似チェックをしています。類似チェックのタイミングやその方法、盗用の疑いがあったときの対応などをアンケートしました。

【pickup1】
類似・盗用が起きるケース

【pickup2】
類似・盗作と先行作品の関係

 

盗作・盗用をなくす基礎知識

文章系においては、類似、同一でも構わないケースがあります。たとえば、「事実やデータ」「ありふれた表現」「ごく短いもの」「アイデア」です。題名や名称は、短くてシンプルなものは著作物といいがたく、ストーリーや設定、トリックといったアイデアも著作物ではありません。

著作物でないものは著作権では保護されないから類似でもいいわけですが、では、何が著作物なのでしょうか? どこからがよくてどこからがダメなのか、具体的に解説します。

【pickup】
盗作・盗用と似た作法
 

応募作品のネガティブチェック

ジャンルによって、問題になる点や主催者の対応が異なります。作品をつくる前、つくった後に気をつけてほしいことをまとめました。

1. ネーミング・デザイン 編
このジャンルは応募作品の中に類似作品が多く、商標登録する場合は類似調査も行います。

2. 川柳・俳句・短歌 編
17音や31音ではどうしても類似が起きやすい。短詩型は表現で差をつけましょう。

3. 作文・エッセイ 編
どんな資料も手元に置かず、作品としてまとめることだけを考えましょう。

4. 小説・シナリオ 編
小説は盗作かどうかわかりにくいジャンルです。過去の事例をもとに何が問題かを考えましょう。

INTERVIEW

『〈盗作〉の文学史』著者
栗原裕一郎
「盗作騒動はモラル・作法の問題、著作権はあまり関係ない」
 
弁護士
北澤尚登
「著作権侵害の判断のメルクマールは『類似』と『依拠』」

 

創作者のための公募に関わる著作権Q&A

【Q1】公募ではネーミングの募集がよくありますが、名前にも著作権はありますか。
【Q2】「著作権は主催者に帰属」とあった場合、いつまで、どこまで主催者に帰属する?
【Q3】小説ならともかく、新聞や雑誌の投稿でずっと「主催者に帰属」させる意味は?
【Q4】受賞した作品が発表される際、一字一句、作品を変えないでほしいと要望できますか。

・・・ほか

 

巻頭インタビュー「YELL」

 
Vol.035

下村敦史(小説家)

4度最終選考ではね返されても腐らなかったのは、1作ごとに自分なりに目標を設定し成長している実感があったから。

Profile
小説家。1981年京都府生まれ。高校を自主退学し、同年、大学入学資格検定合格。2014年、『闇に走る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞。同作は「このミステリーがすごい!2015年版」国内編第3位など高い評価を受けた。『叛徒』は警察小説、『生還者』は山岳ミステリー、『告白の余白』は京都ミステリーと、常に新しいジャンルの作品を発表し続けている。

 サハラの薔薇『サハラの薔薇』
(KADOKAWA /1600円+税)

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