公募ガイド2018年7月号

  • 文芸

2018.06.08

特集

詩を書こう

詩は何をどう書いても自由。子どもにだって書ける。
しかし、それだけにどう書けばいいかわからない。
そこで詩を特集し、その書き方を中心にまとめよう。
併せて、現代詩のプロになる方法にも迫る!

SPECIAL INTERVIEW 1

最果タヒ
SAIHATE TAHI

投稿を通じて、
力作は傑作にならないことを
思い知った

 

―初めて掲載されたときはどう思いましたか。

わ! と思いました。ぱっと開いたら、投稿欄の最初にあって。あのときが、今まででいちばん興奮したというか、ドキっとしたかもしれないです。

―掲載される作品の傾向はありましたか。

それを考えて書いていると、絶対載らないんですよ(笑)。単純に集中して書いて、いいものができたときに掲載される。だから、基本的には作戦は立てないほうがいいですね。そのへん人によって違うと思いますが。

―年間最優秀作品として「現代史手帖賞」を受賞されたわけですが、投稿を続けることで見える世界があるんですね。

試行錯誤する中で、急にぽんとできたものもあるし、あれこれ悩んだものもあります。私は「考えて書く」ことが向いていなかったようで、時間をかけて作った力作ほど傑作にならないことを、投稿で思い知りました。だからといって頑張らなくていいのではなく、たくさん書く必要はあるんですが。

 

SPECIAL INTERVIEW 2

文月悠光
FUZUKI YUMI

自分にも書けそうと思える詩を
まねるのが最初の一歩になる

 

―詩作が初めての人は、どこから手をつければいいでしょう。

“まね”から入るのがいいかもしれません。私自身、10歳で初めて詩を書いたのですが、学校の図書室で手に取った本に、17歳の男子高校生が書いた詩が載っていたんです。「高校生に書けるなら、自分にも書けるかもしれない」と、その詩をまねて日記帳の隅に書き始めたのが最初でした。

―「まねる」とは具体的には?

形式の部分、字面やレイアウトを参考にしました。詩の中身は、学校生活で感じた違和感を書くことから出発しました。ただ、自己流だと似た形式ばかりになってしまう。詩の形式は、音楽家でいう楽譜と同じ。他人の詩を読みながら、この譜の書き方をやってみようという感覚で、「ここで改行してみたらどう変わるだろう」と実験感覚でまねていましたね。

 

 

今日からはあなたも詩人
超ビギナーのための詩作入門

ひとくちに詩といってもさまざまなものがあるが、ここではぐっとハードルを下げ、平易でわかりやすく、誰でも取り組める詩の書き方について解説する。

STEP1 詩とは? 言葉の遊びである
STEP2 詩とは? 感情の発露である
STEP3 詩とは? 発見である
STEP4 詩とは? 投影された内面である
STEP5 詩とは? 舞踏(ダンス)である

知っておきたい
詩のテクニック

「オノマトペ」「比喩」「押韻」「リフレイン」「倒叙法」。
詩に多く用いられる技法を5つ挙げる。技巧を凝らせば詩になるということではないが、覚えておけばいざというときに出てくる!

伊藤比呂美さんに聞いた
詩作に関する5つの疑問
小説で言えば純文学にあたる、芸術としての現代詩。
ここでは現代詩の書き方について、今春から早稲田大学で教鞭を執る伊藤比呂美さんにお話を伺った。

 

現代詩を書きたい人に贈る
詩人になるには?

小説と違い、詩にはプロの登竜門と言える公募はない。では、どうしたらプロの詩人になれるのか。最近では詩人になるにはごく限られたルートしかなくなっている。多くの詩人が通ったそのルートについて取材した。

自分の実力がどれくらいか腕試し
詩を書いたら応募しよう

詩の応募先は、(1)前衛芸術としての現代詩を募集している投稿欄、(2)前衛とまではいかないが文学性のある詩を募集している公募、(3)既刊の詩集を対象とした公募、(4)「ふるさとの詩」「おかあさんの詩」などわかりやすく大衆的な詩を募集している公募、がある。自分に合ったものに応募しよう。


 

The PROFILE
入選作品に学ぼう!

公募ガイド7月号掲載の情報の中から、2件の公募をピックアップ。
前回の入選作品を紹介しながら、傾向と対策をお教えする!

第2回WOWOW新人シナリオ大賞
第9回税金川柳

受賞のコトバ

大きな賞を射止めた方に、喜びの原稿を書いてもらった!

第9回野性時代フロンティア文学賞 岩井圭也
フレーベル館ものがたり新人賞 蓼内明子

巻頭インタビュー「YELL」

 

Vol.040

藤岡亜弥

公募は運もあるので心折れることなく何度でも挑戦を!

約4年半にわたり広島の”今”を撮影した写真集『川はゆく』で、”写真界の芥川賞”といわれる第43回木村伊兵衛写真賞を受賞した藤岡亜弥さん。ヨーロッパを旅したり、台北や東京、ニューヨークで暮らしたりしながら個展開催や写真集刊行を続けてきたが、もともとは広島出身。だが、広島に対しては「社会性や片仮名のヒロシマを想起させることもあり、私には大きすぎるテーマ」と感じていたという。

――続きは雑誌に掲載しています。

 

Profile
1972年生まれ、広島県出身。1994年、日本大学芸術学部写真学科卒業。
台湾やヨーロッパの滞在を経て、文化庁新進芸術家海外研修制度奨学生としてニューヨークに滞在。
2012年から広島で活動中。

『川はゆく』
(赤々舎/5,000円+税)

 

『私は眠らない』
(赤々舎/5,000円+税)

バックナンバー

公募ガイド2018年6月号

5月9日発売/定価630円

特集:才能をお金に換えよう!

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