公募ガイド2018年10月号

  • 文芸

2018.09.07


(C)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

「響 -HIBIKI-」
2018.9.14
欅坂46 平手友梨奈主演でロードショー公開

特集

私も小説家になれますか?

 

『響』とは?

9.14に映画化もされる人気漫画。副題は「小説家になる方法」。
累計170万部を突破した大ヒットコミックで、マンガ大賞2017大賞受賞作。
主人公・響は絶対に自分を曲げない15歳の女子高校生。小説が大好きで、芥川賞と直木賞を同時受賞する。
公募ガイド10月号の特集は、この『響』にからめ、小説家になる方法を解説する。

SPECIAL INTERVIEW 1

『響』原作者・漫画家
 
 柳本 光晴
YANAMOTO MITSUHARU

 
(プロフィール)
徳島県出身。2011年商業誌デビュー。現在『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で『響~小説家になる方法~』を連載中。ほか、『きっと可愛い女の子だから』『女の子が死ぬ話』(ともに双葉社)がある。

まだ漫画の題材になっていない、
かつ、メジャーなジャンルを探した

――15歳の天才小説家・響の物語は、何を取っかかりとして生まれたのでしょうか。

まず、「圧倒的な天才」を描きたいというのがありました。同人誌時代に、天才の女の子のラブコメを描いたことがあって。誰にも影を踏ませないような、ドーンとそびえ立つ存在感が格好よかったし、描いていて楽しかったんです。

――小説を漫画の題材に選んだ理由はなんでしょうか。

まだ漫画の題材として扱われておらず、かつ世の中ではメジャーなジャンルのものを、当時の担当編集者と探していきました。
彼は『医龍』を担当していて、
「医者ならすぐ取材できますけど」
「医者の漫画なんて世の中に死ぬほどありますよ!」
とやりとりしていく中で、残ったのが文芸だったんです。
誰も知らないマイナーなジャンルだと、こちらがいくら「天才だ」と言っても読者に伝わりにくいのですが、小説なら誰もが知っていますからね。

――でも、小説は絵で表現できませんよね。

文章は見せられませんが、ぶっ飛んだところのある天才小説家のキャラクターは見せられるので、成立するなと思いました。
 

(公募ガイド10月号インタビュー記事より)

 

SPECIAL INTERVIEW 2

芥川賞作家
 
高橋 弘希
TAKAHASHI HIROKI

 
(プロフィール)
1979年青森県生まれ。2014年「指の骨」で新潮新人賞受賞。2017年「日曜日の人々(サンデー・ピープル)」で野間文芸新人賞受賞。2018年「送り火」で芥川賞受賞。

大学生のとき、
ラノベみたいな
青春ものを書き始めた

――子どもの頃はどんな本を読みましたか。

子どもの頃、本を読んでいないので……。教科書は読みましたが、あとは、読書感想文の課題を読まされたくらいですよ。書くのは割と好きで、学校で書かされていた生活の記録みたいなものは、書いていて楽しかったです。

――小説家というと子どもの頃、本の虫だったという人が多いですが、意外ですね。本格的に小説を読んだり書いたりし始めたのはいつ頃ですか。

大学生のときですね。当時流行っていて面白いなと思ったのが『インストール』など綿矢りささんの小説。自分でも遊びで小説をいろいろ書きました。ラノベみたいな青春ものです。2、3作書いて文芸誌に応募しました。

――その後、『指の骨』で新潮新人賞を受賞されました。ラノベ的な青春ものでなくなった理由はなんでしょうか。

卒業してだいぶ経っていたので、単純に学生気分が抜けたんじゃないでしょうか。『指の骨』を書いたのは30代前半で、予備校教師を辞めてほぼ無職だった頃。締め切りがちょうどよかったこともあり、新潮新人賞に応募しました。
 

(公募ガイド10月号インタビュー記事より)


平成30年度上半期 芥川賞受賞作
『送り火』
高橋弘希著・文藝春秋・1400円+税東京から山間の町へ引っ越した歩は、残り少ない中学生活を平穏に過ごし、この土地から離れていくはずだったが……。あの夏、少年たちは暴力の果てに何を見たのか。

   

君は『響』になれるか!
 
小説家になる方法

『響』を読んで、自分も小説を書いてみたいと思う人も多いだろう。
そんな人がつまずかず、晴れて書き上がるまでをナビゲートする。

 

小説を書くコツ 1

全体を設計しよう

小説は書いている時間より考えている時間のほうが長い。書き出してからつまずかないように、設定に部分については事前に煮詰めておこう。

 

小説を書くコツ 2

絵が浮かぶ場面を書こう

頭に場面が浮かぶ。これは最低条件。絵が浮かんだら、説明と描写、セリフ、心情を交えながら、場面という空間を読者の頭の中に再現しよう!

 

小説を書くコツ 3

物語の視点を定めよう

小説には作者の目で書く全知視点と、人物の目で書く人物視点がある。人物視点のほうが圧倒的に多く、効果もでやすいが、ここでは両方解説しよう。

 

小説家への道 1

書き上げるコツと心構え

傑作を書きたい、自分の世界を自在に書きたいと意気込むものの、かなりの人が途中で挫折する。そこで書き上げるコツと心構えについて解説する。

 

小説家への道 2

厳守! 応募の諸注意

規定を守らなかったら審査の対象外になる事項と、そこまでではない規定があるが、いずれにしても規定は守ろう。ここでは主な注意点を挙げる!

 

小説家への道 3

選考過程と小説家デビュー

受賞者はどのような過程を経て選ばれるのか、受賞したあとは即デビューなのか、選考過程と小説家デビューについて解説。

 

小説家への道 4

推敲の技術と最終チェック

最初に書き上がった原稿を第1稿と言う。「やった、終わった」と言いたいところだが、ここでの完成度はまだ70%ほどでしかない。ここで終わると佳作止まり。推敲で完成度100%に近づけよう!

 


 

巻頭インタビュー「YELL」

 

Vol.043

藤村享平

脚本公募で入賞を目指すなら
無意識に近道をしていないか
時間をかけて考えることも大切。

 

パパの仕事が悪役レスラーと知った「ぼく」が主人公の大ヒット絵本シリーズが、『パパはわるものチャンピオン』として映画化される。監督・脚本は35歳の新鋭、藤村享平さん。
10 年前に膝に大ケガを負ってエースレスラーから転落し、悪役の〝ゴキブリマスク〞となった「パパ」と、その事実を知った息子・祥太の心の動きを丁寧に描いた作品だ。
「原作の絵本では子どもの目線で物語が進んでいくのですが、映画では、祥太のパパがケガや世代交代の波に押されつつ、再びチャンピオンになろうともがくドラマを増やしました。
 

――続きは雑誌に掲載しています。

 

Profile
1983年生まれ、石川県出身。
2005年、日本映画学校(現・日本映画大学)脚本家コース卒業。
2007年に函館港イルミナシオン映画祭で第11回シナリオ大賞グランプリ受賞。
主な監督作品に、映画『逆転のシンデレラ』(2012年)、TVドラマ『ラブリラン』(2018年/YTV 、NTV)ほか。

 
『パパはわるものチャンピオン』
2018年9月21日(金)全国ロードショー 配給:ショウゲート
©2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

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