公募ガイド2018年11月号

  • 文芸

2018.10.09

特集

創作の壁をブチ破ろう!

SPECIAL INTERVIEW 1

行動心理学者
植木理恵
UEKI RIE

好きで楽しいというほうが
長続きする

撮影:棚橋亮

 
――やる気になる究極の方法は?

やる気には、他者の設定した目標に向かう外発的モチベーションと、自発的に行う内発的モチベーションがあります。公募という外発的モチベーションをきっかけに動き始めるのはいいですが、それよりも、自分自身、創作したいと思うことが継続の秘訣です。

――楽しまないと続けられないのですね。

最初は公募という他者から与えられた外発的モチベーションで書き始めるけれど、究極は書くことが好きで楽しいから書くという内発的モチベーションのほうが続く。書くことも書けないことも、どちらも楽しい!という思いで挑むのが本当は一番強い。またその気持ちは作品にも表れるのではないでしょうか。

――公募の審査で「どうしても書きたいという熱意がほしい」という講評をよく目にします。

私は太宰治が好きなんですが、まさにそうですよね。魅力的な作品は、読んでいてその人の苦悩が伝わるものが多い気がします。また、作家が苦しみを楽しんでいるのが伝わる。そういうものが作家らしさや熱として出るんじゃないでしょうか。
 

インタビュー記事より抜粋

 

SPECIAL INTERVIEW 2

芥川賞作家
本谷有希子
MOTOYA YUKIKO

スマホを遠ざけると
膨大な時間が生まれる!

撮影:神崎安理

――ふだん、ネットが執筆のモチベーションを高めることはあるでしょうか。

一切ないです(笑)。最近、どうやって小説を書く時間をつくりだそうかと思ったときに、仕事部屋にスマホを持ち込まなければいいんだと今さらのように気がついて。さっそく実行してみたら、本当にはかどりました。こんなシンプルなことを、なぜ今までやらなかったんだろうと。

――誘惑には弱いほう?

以前「締め切りによって書かされたくない」と言って、締め切りを設けないでもらったことがありましたが、結局うまくいかなかった。いつまでたっても書かない! 締め切りって、やっぱり、ないとダメなんだなあと思いました。私にとっては必要不可欠なものですね。

――ほかに、モチベーションを上げるのに効果的なものは?

確定申告書や支払い明細でしょうか。現実を見るとぞっとして、働かねばと(笑)。
 

インタビュー記事より抜粋

 

ボツちゃん脱出計画

落選のことをボツと言うが、これを夏目漱石の『坊っちゃん』をもじり、ボツちゃんとした。ボツちゃんから抜け出そう。

 

Chance of Winning

挫折こそ入選のチャンス

問題を解決するには、原因がわかっていないとどうにもならない。
まずは入選しない原因を探ろう!

 

Eliminate the Cause

つまずきを解消しよう

前項で入選しない原因を5つあげたが、これらの原因について問題を解消する方法を考えてみよう。

 

Knowledge and method

公募の知識と攻略法

さまざまな公募の攻略法について、主要公募ジャンルに分けて解説。これで的はずれがなくなる!

ネーミング・キャッチフレーズ系
川柳・俳句・短歌
作文・エッセイ系
童話・小説・シナリオ
シンボルマーク・ロゴ・キャラクターデザイン・イラスト・年賀状
写真・ラジオCM

 

Key to Continue

創作を継続させる秘訣

創作も、楽しくなければ続かない。そこで創作が楽しくなる秘訣、メリットを解説する。

 

Quotations on Creation1

創作に関する名言1
モチベーションが上がる編

やる気も起きないときは、プロの心構えや叱咤、具体的なアドバイスがあるとやる気になる。ここでは、公募ガイドを飾ったそんな名言を集めてみた。
 


Quotations on Creation2

創作に関する名言2
公募ガイドと作家と修業編

のちの大作家先生も時に予選で玉砕し、あるいはプロになれないと悩んだ。ここでは公募ガイドを飾った有名作家の修業時代を名言で紹介していく。

 


 

巻頭インタビュー「YELL」

 

Vol.044

山田宗樹

作家になるのに必要なのは「持久力」。
“運”が巡ってくるまで
粘り強く待てるかが勝負です。

山田宗樹さんの最新刊『人類滅亡小説』は、平成版『日本沈没』との呼び声高いSFエンターテインメント。微生物が異常繁殖した真っ赤な〝コロニー雲〞が出現。自然環境が激変した地球がどうなってしまうのか、存亡の危機に陥った人間がどういう選択をするのかが気になって、400ページ超の大作にもかかわらずページを繰る手が止まらない。
執筆のきっかけは、「雲に微生物が棲息している」という事実を知ったこと。「微生物が雲の中でおとなしくしてい るだけでは物語にならないので、異常繁殖して周囲の酸素を奪うという展開を思いつきました。その帰結としてコロニー雲を誕生させたんです」
 

――続きは雑誌に掲載しています。

 

Profile
1965年、愛知県生まれ。
98年『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞。
2003年『嫌われ松子の一生』がヒットし、映画・ドラマ化される。
13年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞受賞。近著に『ギフテッド』『代体』がある。

 
『人類滅亡小説』
(幻冬舎/1800円+税)

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12月7日発売/定価630円

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