特集INTERVIEW 番外編 山崎ナオコーラ
- 文芸
2019.04.09

撮影:賀地マコト
特集INTERVIEW 番外編
山崎ナオコーラ(小説家)
1978年福岡県生まれ。2004年『人のセックスを笑うな』で文藝賞を受賞しデビュー。後に映画化。2017年『美しい距離』で島清恋愛文学賞受賞。ほか『浮世でランチ』『文豪お墓まいり記』など著書多数。
5月号の特集では、小説家の山崎ナオコーラさんをインタビューしました。その番外編をお届けします。▼WEB限定!誌面に入りきらなかったインタビューはこちら
『人のセックスを笑うな』の山崎ナオコーラさん登場!
山崎ナオコーラさん本人は覚えていないと思うが、5年ほど前、とある文学賞の授賞式でお見掛けし、ご挨拶させてもらったことがありました。
山崎ナオコーラさんは、15年前に『人のセックスを笑うな』でデビュー。
山崎ナオコーラ? どういう人?
『人のセックスを笑うな』? どんな作品?
ものすごいインパクトでした。
でも、なぜナオコーラ? なぜ『人のセックスを笑うな』?
今回の取材で、その謎が解けました。
「本名だと地味すぎて本を手に取ってもらえないと思ったので、タイトルと著者名でフックをつくろうと思ったんです」
確かに。
山崎なお子著、『女流画家と年下の彼』だったら記憶に残りにくいかも。
そうだとしても受賞したとは思いますが、それにしてもこのインパクトよ。
これからは仕事より趣味が重要視される時代
ナオコーラというのは、「コーラが好きだから」と思われているようですが、
これについては、「そう言うしかないから、そう言っている」とのことです。
それより、「どんな人だろう」と思われる語感を重視したようですね。
実際は、私もお会いするまでは「ハーフなのかな?」などと思っていました。
ちなみに、初投稿のときは、
「山崎ロック」名義で応募したそうです。
「山崎」と言えば、「サントリー山崎」。
そして、ウィスキーと言えば「ロック」(笑)。
閑話休題。
山崎ナオコーラさんは、今、『趣味で腹いっぱい』を発売中です。
山崎さんらしいリーダブルな文章で、
「趣味って人生をかけてやるもんなんだな」と思わせてくれます。
収入という意味では仕事のほうが重要のような気がしますが、
自分が自分でいられる(アイデンティティの保持)という意味では、
これからの世の中は、むしろ、仕事より趣味のほうが重視されそうですね。
皆さんも、まさに本気で“公募”と向き合っていますよね。
それは必ずしも賞金だけのためではなく、自己実現だったりしますよね。
それと同じです。
(ヨルモ)
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