特集INTERVIEW 番外編 朝井リョウ(直木賞作家)

  • 文芸

2019.05.09

特集INTERVIEW 番外編 朝井リョウ(直木賞作家)

撮影:賀地マコト

特集INTERVIEW 番外編


朝井リョウ(直木賞作家)
1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞。 2013年『何者』で直木賞受賞。ほか、『チア男子‼』『武道館』『時をかけるゆとり』など著書多数。
6月号の特集では、直木賞作家の朝井リョウさんをインタビューしました。その番外編をお届けします。
 
 
平成を代表する小説家、朝井リョウを特集

朝井リョウさんは早稲田大学在学中にデビューし、社会人1年目で直木賞を受賞しました。平成生まれ初の直木賞作家であり、戦後最年少、23歳7か月での受賞でした。
ありふれた言い方ですが、若き天才ですね。しかも、イケメンです。
今回は、平成が終わり、令和になるというタイミングであることから、平成を代表する作家、そして新しい時代を担う作家でもある朝井リョウさんを特集しました。

 
新刊『死にがいを求めて生きているの』のテーマは「対立」

朝井リョウさんは、現在、新刊『死にがいを求めて生きているの』を発売中です。
これは伊坂幸太郎さんの提案で始まった「螺旋プロジェクト」の第1弾です。
「螺旋プロジェクト」は、8組9名の作家が「対立」をテーマに小説を書くという競作企画。
時代設定は原始から未来まであり、朝井リョウさんは「平成」パートを担当しています。

平成時代は、学校教育でも優劣をつけない傾向が増え、運動会でも順位をつけない、ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンでいいという時代。それゆえ、「対立」を描くのにはご苦労があったようです。
そこで朝井リョウさんが考えたのは?
「対立がない時代ゆえに、自分で対立を生み出すことをしないと、自分の立ち位置がわからないという人物を書こうと考えたんです」
どんな物語なのでしょう?
未読の方は、読んで確かめてみてください。

 
よもぎ餅からよもぎだけ取り出すことはできない

ところで、平成生まれの朝井リョウさんが平成を舞台に書くとなると、実体験も反映されるのではないかと思ってしまいます。
これについて、朝井リョウさんはこう答えています。

「小説は100%オリジナルで書けるものではないと思っています。やはり、自分が見聞きしたものから生まれるものだと感じます。よもぎ餅からよもぎだけ取り出すことができないように、経験や見聞きしてきたものはくっついてきてしまいます。実体験そのままというわけでもなく、取材して想像だけで書いたわけでもなく、いつのまにか自分の中で練り上がってきたよもぎ餅という感じですね」

よもぎ餅、言い得て妙ですね。
確かに、どんな空想も自分の中から出ていることは間違いないですよね。
でも、事実そのままかと言ったらそんなことはなく、事実と空想が未分化の状態で混在しているというのが実際ですね。

小説を書かれている方は、「確かに、よもぎ餅だ」と思ったことでしょう。
今回の特集には、このような朝井リョウ流、創作のヒントが盛りだくさんです。
ぜひ、お見逃しなく!

(ヨルモ)

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【特集】朝井リョウ大特集
【INTERVIEW】朝井リョウ(直木賞作家)/橋本光二郎(映画監督)
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