特集 書くことが楽しくなる童話講座

  • 文芸

2019.02.08

特集 書くことが楽しくなる童話講座

イラスト:タニダアヤ


童話を読むのは楽しい。書けるようになるともっと楽しい。
入選して認められれば、もっとうれしい。
そうなるためには、童話の基本を知っておきたい。
3月号の特集では短編の童話に限定し、その書き方を解説する。

 
童話は読むのも、書くのも楽しい入選すると、さらに楽しい

童話を読むのは楽しい。子ども向けに書かれたものだから、文章も読みやすいし、ほっとさせられる。しかし、大人の鑑賞にも耐えられるような深い話もある。
たとえば、シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』。
この木は少年の望みをかなえ、なんでもしてくれる。その恵みはいろいろなものを象徴しているようで、各年代でいろいろな読み方ができる。

読むのも楽しいが、書けるようになるともっと楽しい。
お子さんがいる人は童話を読み聞かせたりする人も多いが、そのとき、お子さんを主人公にしてオリジナルストーリーを話したりすると、子どもは途端に目を輝かせる。
「何それ、私の話なの?」と。
1人でも読者がいると、書き手のモチベーションが上がる。

入選すると、さらに楽しい。というより、うれしい。
賞金ももちろんうれしいが、それよりも認められたことがうれしい。
この世にものを生み出すというのは、それなりに大変なことだが、童話を書いたことはむだではなかったのだと、その行為と能力を認められた気がしてうれしい。

 
童話に対する考え方は公募による傾向を分析し、対策を講じよう

短編の童話賞には、2つのタイプがある。
(1)子どもが入選作品を読む童話賞。
(2)子どもが入選作品を読まない童話賞。

(1)は、入選作品を出版するなどして、実際に子どもに届ける賞。
(2)は、入選作品集は制作するが、必ずしも子ども向けではないという賞。

いずれも童話であることには変わりはないが、(1)の場合はシンプルに楽しい話であることが多い。
たとえば、ある受賞作は、温泉に行ったら、ライオンやシマウマが入ってきて毛皮を脱ぐというお話。これで着替えを間違えてしまったら大変なことになるぞ、と考えるだけで楽しくなってしまう話だ。

一方、(2)は、豊かな話ではあるが、「これを読みたいと思うのは大人じゃないかな」という作品が入選したりする。
たとえば、ある受賞作は、おじいさんが戦時中のことを回想するという一人語りの童話だった。もちろん、そういう名作童話風の作風もあっていい。

要は、「この賞は童話の定義を広く解釈する賞なんだな。だったら、こんな童話はどうだろう」と発想を広げるなど、個別に対応すればいい。それを対策と言うのだ。

 
童話特集CONTENTS

第1限 童話を書く前に
童話とは何か、童話的な表現とは?を解説。

第2限 良い童話、悪い童話
物語が盛り上がる秘訣を解説。

第3限 短編童話の構成
物語を構成する方法を解説。

第4限 童話の文章作法
童話の書き方を添削例で解説。

第5限 さあ、実際に書いてみよう
着想の方法など、どう書くかを解説。

第6限 短編童話賞ガイド
原稿用紙20枚までの短編童話賞をガイド

 

 
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【INTERVIEW】令丈ヒロ子(児童書作家)/古市憲寿(社会学者)
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