特集 あなたにも描ける! エッセイ漫画誌上講座
- 文芸
2019.06.07

というリアリティー
日本人は、もともと実話が好きなのかもしれません。
映画でも小説でも、実話がベースになっているとわかると、
「これ、本当にあった話なの? すげえ」
そんな感じで、圧倒的なリアリティーにひれ伏すんですね。
漫画の世界では、小説ほどはノンフィクションはなかったですが、それでも一部には実話ベースの作品もありました。
古くは、長谷川町子の『サザエさんうちあけ話』や、藤子不二雄(A)『まんが道』などがそうです。1990年代にブレイクした、さくらももこの『ちびまる子ちゃん』も実話系、日常系ですね。
でも、あくまでも一部ですね。
ところが、2000年代になり、エッセイ漫画がブレイクします。
きっかけは、2002年、メディアファクトリー(現KADOKAWA)から出版された、小栗左多里の『ダーリンは外国人』が大ヒットしたことでした。
人気の秘密は内容的な面白さもさることながら、「実話なんだ、実在するんだ」という説得力でした。
このヒットを目の当たりにし、これに続けと、他の出版社も続々エッセイ漫画に参入、現在に至ります。
誰でもSNSで発信できる時代
「漫画家になりたい」という層は一定数いるようですが、プロになるとなると、なかなか狭き門です。特にストーリー漫画や劇画はハードルが高い。
ところが、エッセイ漫画は事情が違います。
エッセイ漫画は、線の数も少なく、絵もシンプルで、背景もない場合が多い。
しかも、話は実話で、中にはなんてことない日常が描かれたものもあります。
「私にも描けるかも」
そんなふうに思ってしまいますね。
実際はそんなに簡単なことではないですが、でも、描ける人というのは、
「描けないと思い込んでいたが、描いたら描けた」となったりします。
それに今はツイッターなどSNSがありますので、プロにならなくても、自分でどんどん発信していけます。
「私の人生、失敗ばかりだし、誰かに読んでもらいたい」
そう思ったら、ぜひ挑戦してみてください。
「でも、漫画なんか描いたことないし、どうすればいいの?」
そのような人のために、エッセイ漫画の描き方を特集しました。
こちらも併せてお読みください。
(ヨルモ)
〔内容〕
・KADOKAWA コミックエッセイ編集課 編集長 山﨑旬さんに聞く
・マンガ関係者が選ぶ、エッセイ漫画ガイド
KADOKAWA 山﨑旬さんオススメ 田房永子『ママだって、人間』
文藝春秋 馬塲智子さんオススメ 高田かや『カルト村で生まれました』
note 三原琴実さんオススメ まめ『おばさんデイズ』
コミチ 萬田大作さんオススメ こやまこいこ『次女ちゃん』
・人気のエッセイ漫画家インタビュー
わたなべぽん/おづまりこ
・青沼貴子先生のエッセイ漫画誌上講座
プロット~ネーム~下書き~作画
・エッセイ漫画 公募・投稿先ガイド
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