特集 その思いを文章にしよう!お手軽文芸公募 必勝ガイド
- 文芸
2020.06.09

ステイホームで心がくさくさしている方はいませんか。
まだまだ外出しにくい今、最適なのはなんといっても創作や公募!
文章は書くだけで気が晴れ、さらに入選したら最高!
7月号では、おすすめ公募と入選のコツを掲載しています。
これらのヒントをもとに、さあ、書いて書いて書きまくろう!
書きたいけど、書けないお悩みに答えます!
7月号の特集では、前半で、お手軽文芸公募を12件、ピックアップ。
現在募集中の、編集部オススメの作文・エッセイ公募です。
記事では、入選者コメント、主催者コメント、入選のポイントをまとめています。
中盤では、常連入選者のコメントを集めました。
これまでに何度となく入選してきた方々の言葉ですので説得力があります。
これをヒントに創作したり、触発されたりしてください。
最後に、前田安正先生に、文章の書き方についてインタビューしています。
前田安正先生は、朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長。『マジ文章書けないんだけど』『3行しか書けない人のための文章教室』『ヤバいほど日本語知らないんだけど』などの著者がある文章指南のスペシャリストです。
前田安正先生には、「コロナブルーを吹き飛ばそうと文章を書き始めたが、うまくいないケース」を想定し、そのお悩みに答えてもらっています。
作文、エッセイを書きたい方、お見逃しなく!
あなただけのエピソードと思いを素直に書く
さて、今回は何人もの入選者に取材しましたが、皆一様に口にする入選のコツがあります。
それは、「書きたい題材であること」と「素直に書くこと」です。
募集内容を見て、「これだ!」と思ったときは強いですね。
書きたいエピソードと、それを通じて言いたいことがあると、応募要項を見たとき、ビビッと来ます。
もう一つの「素直に書く」のほうは、過度にうまく書こうとしたり、審査員ウケを考えたりしすぎないということですね。
もちろん、皆さん、素直に書いているのだと思いますが、頭の中で思い出が整理されていなかったり、考えがまとまっていなかったりすると、素直にアウトプットできないという面があります。
そういう意味では、つい最近のことより、少し時間をおいた出来事のほうが書きやすいかもしれません。
今年は明るく希望の持てる作品が入選する?
ところで、ある公募の選評を読んでいて、審査員の先生のコメントが「なんだかつらそう」と思ったことがありました。
その公募は病気や介護などをテーマとしたものでしたが、病気ものは感動的なエピソードも多い反面、内容が重いので、一度に大量に読むとしんどくなりますね。
闘病記を1000編読んだら、読んだほうが病気になるかもしれません。
審査員の先生の声を代弁すれば、「もうちょっと明るい話はないものか」でしょう。
これは審査員の先生個人のことなので、必ずしも入選の傾向ではないのですが、審査員の先生のこの閉塞した感じ、鬱屈した感じ、何かと似ていませんか。
そう、コロナ禍にある今現在の状況に似ています。
ちょっと話が迂回しますが、大衆小説を知っていますよね。これが成立したのは、大正12年の関東大震災のときです。東京が壊滅状態になり、世の中が暗い、陽気にしてはいけない自粛ムードもある。ならば、せめて読むものくらい明るいものにということで、大衆小説が作られたのでした。
東日本大震災のときも、明るく楽しい読み物が売れ、某ホラー小説大賞ですら、明るい作品が選ばれたそうです。
つまり、今は新型コロナウイルスの影響で世の中、閉塞感でいっぱいですから、現在募集中の公募では、明るく希望の持てる作品、楽しい作品が入選するのではないかなと、これは山勘ではありますが、長年の経験からそう感じています。
今月も書いて書いて、コロナブルーを吹き飛ばそう!
(ヨルモ)
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