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特集 夏号特集「ゲームに学ぶ小説の世界観」ちょっと出し!

  • 文芸

2022.07.08

特集 夏号特集「ゲームに学ぶ小説の世界観」ちょっと出し!

イラスト:かわいみな

担当編集より

小説をお書きの皆さん、世界観は足りていますか。
いつも書いているごく普通の日常を背景とした小説も、世界観をプラスすることで劇的に変わります!
季刊公募ガイド夏号の特集では、「あんなすごい世界観の小説を書きたい」を実現します。ここでは、その中身をちょっとだけお見せします!

号 巻頭インタビュー

上田早夕里

小説家

小説家

上田早夕里

Ueda Sayuri

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で小松左京賞を受賞しデビュー。2011年『華竜の宮』で日本SF大賞受賞。SF、ファンタジー、ホラーのほか、2018年直木賞候補になった『破滅の王』など歴史小説も執筆。著書多数。

    瞬時に読者を引き込むには?

    視覚表現だけに頼らないこと。アマチュアの方に多いのが、目の前に映画のスクリーンのようなものがあって、そこに映し出されるものを描写していく書き方です。でも、人間は五感で世界を把握しているので、作品世界の中に入って五感を全部使って描写してほしいですね。

    世界観を理解してもらうには?

    「説明ではなく描写を」と言う人もいますが、鵜呑みにしてはダメです。説明は絶対に必要ですし、説明しないとどうしようもないことはたくさんあります。端折っていいところはどんどん簡潔に書いていい。手際が悪いからつまらなく見えるだけで、説明してはいけないという発想をまず捨てる。

ゲーム
『ANONYMOUS;CODE』
世界観構築の裏側

  • 最新の科学知識とメタな設定が話題のゲーム『アノニマス・コード』。制作の裏側を、プロデューサーの松原達也さんとシナリオライターの林直孝さんに取材しました。没入感を生む方法や、設定の取捨選択など細部までこだわりぬかれた本作。世界観を作り込むうえで参考にしたいポイントをたっぷり伺っています。

世界観構築のポイントは
リアリティーと特殊ルール

『ファイアーエムブレム覚醒』や『デジモンワールド-next 0rder-』など多数のゲームシナリオを手掛ける北岡雄一朗さん。オリジナリティーのある世界観を設定するには、環境の設定や特殊ルールが大事だという。舞台設定の起点など、小説執筆のヒントになる情報を取材しました。

  • 北岡雄一朗さんの本

    『ゲームシナリオ入門 基礎知識から設定・キャラクター・プロット・テキストの技法まで』

    (技術評論社・2728円)

世界観の授業を受け持つ
餅月望先生に聞く

アミューズメントメディア総合学院で世界観の授業を受け持つ餅月先生に取材。餅月先生によると、世界観を説明する秘訣は、「出来事を通じて書くこと。人物がどういう事件に巻き込まれれば、設定が見えてくるかと問います。恐ろしい化け物がいる世界を説明したいなら、主人公が恐ろしい化け物に襲われることです」。世界観を構築する際に知っておきたいテクニック満載です!

    Mochitsuki Nozomu

    ライトノベル作家。アミューズメントメディア総合学院 小説・シナリオ学科講師。『ティアムーン帝国物語』シリーズほか著書多数。

公募ガイド2022年夏月号
公募ガイド 2022年夏号
2022年7月8日発売/定価780円
【特集】ゲームに学ぶ小説の世界観
【INTERVIEW】SF作家 上田早夕里
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