【巻頭INTERVIEW 番外編】もちぎ(作家)

  • 文芸

2019.09.09

【巻頭INTERVIEW 番外編】もちぎ(作家)

巻頭INTERVIEW 番外編


もちぎ(作家)
ギリギリ平成生まれ。ゲイ風俗とゲイバーの従業員などを経て、現在は田舎で隠居生活中。2018年10月にTwitterで「もちぎ」名義で投稿を開始。LGBT当事者以外のフォロワーからも共感の声が続々と寄せられている。11月には初エッセイを刊行予定。
10月号の巻頭インタビュー「YELL」では、作家のもちぎさんにご登場いただきました。その番外編をお届けします。
 
共感が得られるタイミングを
見計らって発信


2018年にドラマが放送され、現在は劇場版が公開中の『おっさんずラブ』。男性同士の恋愛をテーマにしたきわどい内容にもかかわらず、2018年の新語・流行語大賞に選ばれ社会現象となりました。公募ガイド読者の中にも、この作品をきっかけに「LGBT」や「セクシャリティ」に関心を持った人もいるのではないでしょうか?

「LGBT」や「セクシャリティ」についての理解は、昔と比べて社会に浸透してきています。同性パートナーシップ制度を採り入れる自治体や賛同する企業も増え、街中ではLGBTのシンボルともいわれる虹色の旗 を掲げたパレードを目にすることもあります。

もちぎさんは高校生のとき、ゲイを理由に母親と仲違いして家を飛び出し、ゲイ風俗、ゲイバーで働いてきました。昨年10月からはTwitterでゲイにまつわる体験を発信。この発信時期や方法はすべて計画していたとか。『おっさんずラブ』の影響でセクシャリティの理解が広がりつつある今なら発信できると確信。漫画にしたのも親しみやすさを得るため。漫画を描いた経験はありませんでしたが、発信する前に2カ月ほど練習をしたそうです。

 
書くことは自分と向き合うこと
そうすれば結果も自然とついてくる


Twitterを始めてからすぐに注目される存在となったもちぎさん。現在のフォロワー数は45万人越え。その人気の理由は、誰もが共感できるところにあります。

本書にはゲイをはじめ、さまざまなセクシャリティをもつ人が登場します。“ゲイ”というと、女性的な一面があったり、女言葉を使ったり、女装をしていたり、何か特徴があるように描かれがち。しかしもちぎさんは、いわゆる世間がイメージするゲイ像とは異なる見た目に特徴として現れないゲイが多く存在することを伝えます。またゲイに限らず、高校時代の同級生の腐女子、ゲイバーに足を運ぶ女性の話なども収められていて、性のあり方は多様であることを教えてくれます。

さらにセクシャリティを超えて、今の時代を生きる人であれば誰でも当てはまる生きづらさや葛藤が描かれています。もちぎさんは書くにあたって、本当に書きたいことは何なのか、自分と向き合って考えたと話します。

「売れるための作品、人にうけることも良いですが、自分に向き合うことが大切。自分と向き合うことで、書きたいこと、自分にしか書けないことが見つかります。今回はそれが結果的に、人の共感を得ることになりました」

今後の活動にも期待が集まるもちぎさんのインタビューは、公募ガイド10月号の誌面をチェックしてください。ご自身のキャラクターのモチーフについてもふれています!

  • 『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。』
(KADOKAWA・1000円+税)
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公募ガイド2019年10月号
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【INTERVIEW】岸本葉子(エッセイスト)/もちぎ(作家)
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