【結果発表】「ため池のある風景」写真コンテスト

2018.05.16

農業用水を確保するために、河川用水に恵まれない地域で数多く造られてきた「ため池」。農業としての利用はもちろん、洪水調整としての役割や水辺を楽しむ親水空間にも利用されています。このような「ため池」の存在と大切さをより多くの方々に伝えるため、全国ため池等整備事業推進協議会では「ため池のある風景」写真コンテストを実施しています。19回目となる平成29年度は、全国各地にある様々なため池をテーマにした写真が504点集まりました。写真家の英伸三氏が審査を行い、最優秀賞1点、優秀賞2点、全国水土里ネット会長賞1点、特別賞32点が決定しました。

最優秀賞 「彼岸花に囲まれて」

撮影地・伏見池(奈良県御所市) 撮影者・堀内 勇さん
 
【講評】秋の彼岸花が溜池の縁を飾り、夢のような世界を醸し出している。そんな溜池の光景です。ちょうど朝の太陽が昇った直後の光線を逆光で水面を輝かせ、印象的な感じで捉えています。あまり明るくせずに抑えた色調でプリントしていることが、印象度を高めています。見ているとこの世界に引き込まれるような雰囲気がある、大変美しい写真です。
 

優秀賞 「初冬の渡り鳥」

撮影地・砂沢溜池下池(青森県弘前市) 撮影者・相馬 勉さん
 
【講評】ため池で膨大な数の渡り鳥が休んでいます。大挙してやってきたという感じがこの画面から伝わってくるとともに、餌をついばんだり潜ったりする渡り鳥たちの習性が見えます。鳥たちが立ち向かう冬の厳しさを感じると同時に、賑わいも聞こえてきます。見えないところにも相当鳥がいるはずですが、画面の外のことも想像させるような、そういう切り取り方が非常に的確です。
 

優秀賞 「池の訪問者」

撮影地・月見が池(山梨県上野原市) 撮影者・星野 郁男さん
 
【講評】ため池にテラスガ設置され、そこに見物に来ている家族を捉えた写真ですが、実に気持ちの良いおだやかな晴れの日で、空に白い雲がたなびいています。人々は全て背中を向けていますが、何か静かに水と対話しているようなそんな雰囲気があって、ため池の「今」をうまくつかんでいます。このテラスがため池と人々が接する接点を果たしていて、気持ちの良い休日の一コマで、眺めていると心が静まってくるような大変優しさのある光景です。

 

 

受賞した作品は、撮影地の世界に引き込ませる魅力あるものばかりですね。眺めていると、ため池と共に生きる人々や自然の声が聞こえてきそうです。みなさんも身近なため池を、レンズを通して眺めてみてはいかがでしょうか。

(著者:香山衣美)

 

 

<情報>
【主催】全国ため池等整備事業推進協議会
【協賛】全国水土里ネット、都道府県水土里ネット 【応募数】504点
入選作品はこちらから読むことができます。
http://www.inakajin.or.jp/eventinfo/tabid/198/Default.aspx

Webライター募集