公募博士の公募授業 4時間目「もう一度おさらい!俳句の作り方」

2019.01.22

旅俳句や福祉俳句、ビジュアル俳句など、様々な募集がある俳句。季語や切字など、なんとなくしか知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで今回は、俳句の基本をもう一度おさらいしてみたいと思います!

【1】季語は一つが基本

ヒルモ
「今度応募する俳句を作ったよ!『お年玉いっぱい貰ったお正月』なんてどうかな?」
ヨルモ
「だいたい575になっていて、季語も入っているし、いいと思うよ~」
公募博士
「ふたりとも、ちょっと待った! 基本を忘れて、なんとなく俳句を作っているね…。もっと素敵な句にするために、まずは季語についておさらいしよう。」
[季語]句の季節を示す言葉。基本的に一句に一季語。
公募博士
「季語は心情を託したり、句の雰囲気作りをしたり、句の中で重要な働きをしているよ。季語を二つ以上入れてしまうと、句が散漫になってしまうことがあるから注意しよう!」
ヒルモ
「なるほど。ぼくの句は『お年玉』と『お正月』、二つの季語が入っているから、ごちゃごちゃしているかも。」

【2】味わいを深める切字

公募博士
「次は切字についてみてみよう。」
[切字]句の途中や最後にあり、句の調べや内容を切る役割をしている。余韻を生み出す。
例:「や」句の途中に用いることが多い。
「かな・けり」句の最後に用いることが多い。
公募博士
「例えば『赤い椿白い椿と落ちにけり』(河東碧梧桐)の『けり』が切字だね。」
ヒルモ
「『古池や蛙飛びこむ水のおと』(松尾芭蕉)の『や』もそうですね。でも、切字ってどうやって使ったらいいんですか?」
[使い方の例]
「落花生/喰ひつつ読むや/罪と罰」(高浜虚子)
↑上五   ↑中七  ↑下五
中七の最後に切字がくる場合は、下五に季題や主題がくることが多い。「蛍火や山のやうなる百姓家」(富安風生)
上五で切る時には、そこに季題や主題になる言葉を持ってくることが多い。
公募博士
「季題や主題を意識して使ってみるといいかもしれないね。ただ、前後の内容を切ったり調べを切ったりする必要がないときは、切字を使わなくてもいいんだよ。」

 

【3】句は「てにをは」で変わる!

公募博士
「最後は『てにをは』について考えてみよう。下の句をよんでみて、それぞれどんな情景が浮かぶかな?」
①米洗ふ前蛍の二つ三つ
②米洗ふ前蛍の二つ三つ
③米洗ふ前蛍の二つ三つ
ヒルモ
「①は目の前に蛍が止まっている感じかな。②は蛍が目の前に突然出てきた感じがするよ!」
ヨルモ
「③は、目の前を蛍がぴゅーっと飛んで行った景色が浮かぶなぁ。一字違うだけで、句の雰囲気がこんなに変わるんですね!」
公募博士
「そうだね。俳句は短いからこそ、一字一字が重要になるんだよ。」
ヒルモ
「博士、ぼくもう一度よく考えて作り直してみます!」

 

句の練り直しをすることにしたヒルモとヨルモ。今度はどんな句になるのでしょう。みなさんも、ぜひ俳句作りの参考にしてみて下さいね!