作家インタビューWEB版 はやみねかおるさん

2020.08.07

公募ガイド9月号の特集「夏休みの3日間で書ける! 小説キット」では、
児童文学作家のはやみねかおるさんにご登場いただきました。
誌面に入りきらなかったインタビューをご紹介します。

はやみねかおる(児童文学作家)

1964年、三重県生まれ。小学校教教師を務めながら1989年『怪盗道化師(ピエロ)』で講談社児童文学新人賞に佳作入選しデビュー。『名探偵夢水清志郎事件ノート』『怪盗クイーン』『都会のトム&ソーヤ』など、すべてシリーズ化され、小中学生を中心としたファンを多数もつ。

先生はデビュー当時、作家と小学校教師を兼業されていましたが、どのように小説を書いていたのでしょうか。

はやみね先生

平日は教師の仕事が忙しくて、小説を書く時間がなかったので、正月休、お盆、GWなど長期の休みに集中して書いていました。学校の授業が一番大事だったので、教師のときは教師として取り組んでいました。

小説を書くようになったのは、授業で小説を教えていたことがきっかけだったとか。

はやみね先生

最初は、子どもたちを喜ばせるために、星新一や小松左京のショートショートの読み聞かせをしていました。だんだん話のネタが尽きてきたので、自分が中三のときに書いた小説の内容を話してみたんですね。自分が書いたということは内緒にして。すると子どもたちから「先生、今日の話はつまらない」と言われてしまいました(笑)。今まで子どもたちは、プロ作家の作品を聞いていたから、面白いものと面白くないものが分かるようになっていたんです。そこから作品をよくしようと思うようになりました。

小説を書くうえで重要なことはなんでしょうか?

はやみね先生

一番は気持ちですね。小説を書くには、体力や気力が必要なので、モチベーションを維持するための気持ちが重要になってきます。私は“書きたいから書く”という気持ちが昔から強くありました。

小説には、書く前の構想、執筆、書いたあとの推敲という3つの段階があると思います。先生がとくに重要視しているのはどれでしょうか。

はやみね先生

どれも重要ですね。書き終えたら完成ではありません。本当に面白い小説かどうか、推敲を繰り返して、作品を磨く必要があります。文学賞に応募する人には、読む人が楽しんでくれるかどうか客観的に判断する視点が必要ですね。私は新人賞に入選してデビューしましたが、その応募原稿には挿絵まで入れていました。それがいいとは言いませんが、小説を面白くしたい、伝えたいという気持ちがよっぽど強かったんでしょうね。担当編集者によると、そんなことをする人は、今も私以外いないそうです(笑)。


『めんどくさがりなきみのための文章教室』

著者:はやみねかおる 出版社:飛鳥新社

インタビューで参考にしたのは、著書『めんどくさがりなきみのための文章教室』。物語の形式で、メールや作文から小説まで、あらゆる文章の書き方が身につきます。初心者にも分かりやすく解説した3万部のベストセラー本。

 
公募ガイド9月号

公募ガイド9月号では、児童文学作家のはやみねかおるさんがどのようにして小説を書いているかについて聞いています。

公募ガイド2020年9月号
特集「夏休みの3日間で書ける! 小説キット」

2020年8月7日発売/定価680円

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