フィクション?ノンフィクション?

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2018.10.09

公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

「この川柳についてのエピソードを記入してください」
と求められたことはありませんか?
この要求に違和感があるのは、私だけでしょうか。

フィクションではいけないのかな?という疑問が浮かぶのです。
創作意図なら書けるかもしれませんがエピソードとなると、実体験しか投稿できないような気がしてきます。
確かに実際に起きたことと想像では、リアリティに差がつくかもしれません。
ただ、お題によっては時に祖母の気持ちになったり、夫になったり、上司や部下になったり……立場や性別を越えて創作した方が、作品の幅がぐっと広がりますよね。

川柳を面白くできるエピソードが書けるなら効果的でしょうが、私の場合どうしても句の説明文になってしまう。
やはり川柳は17字で完結するところに面白さを感じるので、句だけ投稿したいなあ、といつも思うのです。
そう真面目に考えてしまうタイプなので、エピソードが評価に影響する場合は特に悩まされます。

ほかにも、以前フィクションの是非について考える機会がありました。
ある新聞の公募川柳で、優秀賞をいただいたことがあります。
「夫婦」というお題での一句がこちら。

「いい夫婦 演じて義母に 見破られ」

大変ありがたい賞なのですが、なんと義父母が購読する新聞に大々的に載ってしまったのです!
「ゆみちゃんの句載ってたよ」
記事の写メまでいただき、うろたえる私。
「これは創作ですから! 仲良くやってますから!」
懸命に告げるほど、弁解に聞こえてくるものです。
家族みんなが喜んでくれたのですが、嫁としては気まずさもありました。

そういうわけで、私はいつも自分の作品に、ドラマや漫画のように
「この川柳はフィクションです。実在の人物とは関係ありません」
と付け加えたい気分になるのです。
みなさんはフィクション派ですか? ノンフィクション派ですか?

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