わかってもらうには

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2019.05.10

公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

染谷家具さん主催の第二回家具川柳で、店長賞をいただきました。
おしゃれなカッティングボードをいただき、我が家のキッチン用品の一軍として活躍しています。

入選句がこちら

直したい家具のがたつき夫婦仲

 

お題に沿って、「家具」の不具合を詠んでいると思いきや、実は「人間関係」のこと、というオチをつけました。
今回は、「わかりやすい句」にできたことが、入賞の理由なのではないかと思っています。

私はこれまでに投稿した作品をざっとメモしているのですが、読み返していると、意味不明な作品がよくあります。
たとえば
「犬笛と音の出ぬ笛買わされる」
という句。
これはなんのお題かおわかりですか。
実は「呼ぶ」というお題の時に出した句ですが、ボツでした。
「犬笛だと騙されて、ただの音の出ない笛を買わされた」という意味にしたかったのです。
しかしこれでは「犬笛」と「音の出ない笛」を両方買わされたとも解釈できます。

どちらの意味にしろ、面白くない!お題からずれている!
まさに、わかりにくい作品のいい例です。
そもそも、笛を買わされるシチュエーションは日常的にほぼなく、想像しがたいですよね。
そういうわけで、誰にでも具体的な映像が浮かぶような表現をしなければならない、と反省しました。
このように振り返ってみると、独りよがりな作品は多いもの。
詠んだだけで、お題が当てられるくらい「伝わる作品」を目指したいです。

伝え方の難しさというのは、公募でも日常生活でもよく感じます。
話すことが苦手でシャイな私は、ずっと考えをうまく伝えられないタイプでした。
話し方のせいで誤解が生じ「ああ言えばよかった」と一人反省することもしばしば。
気持ちの整理が苦手な分、次第に書くということに頼っていきました。
年を重ねるごとに、よく話せるようにはなってきましたが「相手に誤解されない話し方」というのは、いまだに模索する日々です。
作品では特に、身振り手振りを使えない分、ちゃんと「言葉」にしたい。
私は公募に取り組むことで、伝わる言葉選びを学ぶ日々なのです。

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