時には真面目に

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2019.12.28

公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

公益財団法人尼崎市文化振興財団が主催する第74回尼崎市文芸祭で入選しました。
この公募は、俳句、川柳、短歌に一作品ずつ投稿することができ、テーマはすべて自由です。
私は今回、短歌部門で第二席(教育長賞)をいただきました。

表彰式のほかに、選者の方と作品について語り合える作品研究会という贅沢な機会が設けられていましたが、都合を合わせられず出席できませんでした。
本当に行きたかったので残念ですが、作品集に中野昭子先生のご丁寧な選評があったので、大変嬉しく思います。

入選作はこちら

「令和ではいい消しゴムが売っているだが戦争の文字は消せない」

「戦争」というテーマは、私に語る権利はないほどに不勉強で、デリケートな内容であり、容易く使えない言葉だと思い避けてきました。
ただ、私なりに書くきっかけがあったのです。

近頃、叔母が亡き祖父についての伝記を書いて見せてくれました。
それは丁寧な手書きで挿絵も描かれてあり、祖父の知らない面が沢山記されてありました。
その中で、祖父は戦死した兄の写真をよく眺めていたことを知ったのです。
戦争についてはひとことも語らなかった祖父の戦争は、ずっと終わっていなかったのだと思いました。
祖父はどのような思いで生きていたのだろう。
無念は一生消すことができないでしょう。

豊かになった現代でも、消えることのない人それぞれの思いがあるのだということを、書きたいと思ったのです。
川柳や短歌は少ない音数で、詳細を語ることはできませんが、作者の熱量は伝わるのではないかと思い作るようにしています。

さて、今年最後の「気ままに公募ママ」となりましたが、読んでくださる方々にいつも感謝しています。
良い時、思うようにいかない時は波のようにあるものですが、共に諦めずに行きましょう。
それでは、皆さま良いお年をお過ごしください。

バックナンバー

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2019年12月6日 見て書く
2019年11月18日 「進行形」の力
2019年10月25日 公募の入口
2019年10月4日 公募をする理由
2019年9月13日 連想ゲーム
2019年8月26日 抽選か審査か
2019年8月2日 俳句に挑戦
2019年7月12日 憧れを形に
2019年6月21日 公募仲間
2019年6月3日 ゴーストレート
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2018年12月7日 NHK短歌!
2018年11月16日 賞を深掘り!「響」文学賞
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2018年8月3日 大人も絵本を
2018年7月13日 締め切り対策
2018年6月22日 公募三種の神器
2018年5月22日 賞を深掘り! 各務原市文芸祭
2018年5月2日 賞を深掘り!「たった一言でコンテスト」
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2018年3月23日 はじまり
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2018年2月9日 エッセイのテーマ
2018年1月19日 今年の目標
2017年12月22日 感謝
2017年12月1日 手紙
2017年11月9日 チャンスの大きい公募
2017年10月13日 「自由」を楽しむ
2017年9月22日 公募を始めたての頃
2017年9月8日 語尾の大切さ
2017年8月25日 はじめに