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未来の挑戦者へ 第55回キヤノンフォトコンテストグランプリ 小俣茜さん

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2022.03.07

受賞者が未来の挑戦者であるあなたに向けてメッセージを送ります。今月はキヤノンフォトコンテストでグランプリを受賞した小俣茜さんです。
第55回
キヤノンフォト
コンテスト

1953年に創設された国内でも屈指のフォトコンテスト。アマチュア写真家を対象に、計6つの部門を設けて広く募集しており、毎年多くの写真愛好家が腕を競い合っている。第55回の応募総数は3万4211点。

規定プリント部門:撮像素子のデジタルカメラまたはフィルムカメラ(どちらも35mmサイズ以下)で撮影した作品、組写真は1組5枚以下。
WEB部門:5MB以上30MB以内のJPEGファイル(単写真のみ)

グランプリ=賞金50万円、EOS R5・RF24-105mm F4 L IS USM、写真集制作権 ほか、各部門受賞者への賞金・副賞

 はじめまして。第55回キヤノンフォトコンテストでグランプリを頂きました、小俣茜と申します。未来の挑戦者へ、ということでこれを読んでくださった方が写真を撮るときやフォトコンテストに挑戦するときに、何かのヒントになれば幸いです。

 写真の魅力や利点はたくさんあると思いますが、私はあくまで写真を表現方法の一つとして捉えています。私は絵が描けないし、音感もないし、文章を描くのも得意ではありません。頭の中で思い浮かんだイメージを形にするのに、一番適していたのが写真でした。思っていることや感情を頭の中でイメージにして、それを写真で形にしたものが私の作品のほとんどです。技術は独学なので、撮りたいものに対して技術が足りないときに調べていたら基礎的なところは身に付きました。

 作品を作る上でインプットは欠かせません。私は大学で西洋史学を専攻しているので西洋絵画の影響を少なからず受けていると思います。例えば、今回の受賞作品の撮影時には17世紀のオランダの画家、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』が頭の片隅にありました。人と違う写真を撮りたいのならば、良い写真から学ぶことはもちろんですが写真以外からのインプットも非常に大切だと考えています。

 また、写真を見たときに、これはどうやって撮ったのだろう、自分が同じものを撮るならどう撮るだろう、絵を見たときならこれを写真でやる場合どんなふうに撮ればいいんだろう、と常に考えるようにしています。こうして撮影方法をストックしていって、自分の表現したいイメージと適切な撮影方法を組み合わせることで、新しいものが生まれます。自分の中の引き出しが多ければ多いほど、組み合わせは無限大になります。

受賞作「Who are you ?」

大学の授業がオンラインとなり、友人と会えない日々が1年以上も続く状況で、
大切な人の存在がだんだんと遠くなってしまった様子を表現した作品だそう。

 最後に、周りに「フォトコンテストに挑戦しないか」というと「そこまで上手くないから……」と断られることが多いです。でも、応募しなければ評価されません。とりあえずチャレンジしてみることが大切だと思います。確率的にも宝くじよりは当たります(多分)。コンテストによって受賞作品の傾向が違ったりしますが、本当に良い作品ならば必ず評価してもらえるはずです。私も高校のときにコンテストで評価されて初めて「写真向いているかも……!?」と思いました。

 自信が持てなくても、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

副賞として、アートディレクター監修のもと作成した写真集

小俣茜

2000年、東京都生まれ。同在住。中央大学文学部に在学中の現役大学生。好きなアーティストは、写真家であり文筆家でもあるインベカヲリ★。