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Interview:リテールサービス部長 兼
法人ソリューション部 
橋谷尚人

クライアント目線を持ったことで、
ユーザーのニーズに対する視野が広がった。

Profile

大学卒業後、アルバイトとして入社。情報部に配属され、コンテスト全般の知識を身につける。数年後、編集部に異動し、情報部リーダー兼「公募ガイド」編集長を務める。以降、編集長兼インターネット事業部、リテールサービス部長兼法人ソリューション部というように「兼任人生」を歩んでいる。公募ガイド社では稀有な存在。

まずはヒアリングを行い、
真の課題を見つける。

橋谷さんの仕事内容を教えてください。

リテールサービス部(以降、RS部)の部長をしながら、法人ソリューション部(以降、WS部)にも籍を置いています。RS部では主に、「公募スクール」という通信教育講座の立ち上げを行っています。最近では、島田雅彦先生の純文学講座をスタートさせました。WS部では、コンテスト主催者といっしょにコンテストを企画・運営したり、改善したりしています。

兼任って大変ですよね?

大変です(笑)。でも、やりがいはあります。視野が確実に広がりますし、相乗効果も期待できます。たとえば、コンテストを企画するときの手法は、そのまま講座の立ち上げに使えるんです。どうしたら面白くなるか、どうすれば応募が増えるか、といったノウハウはとても役立っていますね。

プランナー職では、具体的にどんな仕事をしているんですか?

主催者から、雑誌に広告を出したい、といったお問い合わせがあるとします。もちろん、単純に広告を載せることはできますが、まずはヒアリングを行います。コンテストの目的、広告を出そうと思った理由などを丁寧に聞いていくと、主催者が抱えている本当の課題が見えてきます。より適切な提案が行えるんです。提案が通れば、社内外のスタッフと協力して進めていきます。

地道に努力したことは、
ちゃんと結果につながる。

最近手掛けたコンテストで思い入れのあるものはなんですか?

新潟県糸魚川市の翡翠文学賞です。企画の段階から携わりました。最初にお問い合わせをいただいたときは、テーマもほとんど決まっていなくて。担当の方も手探りの状態でした。

ヒアリングをしに、糸魚川市まで行ったんですよね?

はい。担当者や市長と直接話をしました。もともと市長が昔から文学賞を作りたかったことや、地元の翡翠と奴奈川姫伝説をもっと全国的に知らせたいという熱い想いが伝わってきました。このヒアリングを元にして文学賞の詳細を考え、提案しました。

準備・運営ではどんなことを行ったんですか?

まずは、選考委員のアサインです。作家の夢枕獏先生にご依頼しました。広告制作では文学賞のイメージに合ったイラストレーターさんを探して、メインビジュアルを描いていただきました。それをもとに、社内でコンテストサイトも制作しました。

苦労した点は?

募集テーマが「ヒスイ」と「奴奈川姫」という少し難しいものだったため、いい作品が集まるか不安でした。もちろん、大学の文学部にチラシやポスターを配りましたが、それだけではコンテストを盛り上げられないなと。そこで、糸魚川市の観光スポットや歴史建造物を写真に撮り、町の雰囲気を伝える「糸魚川訪問記」を作成して、雑誌やサイトに掲載しました。結果、200以上の作品が集まったのはうれしかったですね。しかも、優秀賞を受賞された方は、この訪問記でイメージを膨らませて作品を書いたそうなんです。努力したことは、ちゃんと結果につながると実感しました。

常に心がけていたことはありますか?

イニシアチブをとることですね。自分が舵取りをしなければこの文学賞はコケてしまう、ぐらいの強い気持ちで挑んでいました。コンテストはいろんな人の想いが入り混じって成り立っています。そこをどうまとめるか。道筋を示してあげることが僕たちの仕事です。

人に会ってアクションを起こしているときが、
一番ワクワクします。

橋谷さんぐらい長く働いていると、何度かターニングポイントを迎えていると思いますが、最近のターニングポイントを教えてください。

プランナーをするようになって、クライアント目線でコンテストを見られるようになったことでしょうか。それをユーザーのニーズに繋げられるようになりました。

では、もっともワクワクする瞬間は?

人に会ってアクションを起こしているときが、一番ワクワクしますね。大きい案件のプレゼンをしているときとか。それまでの努力は、この瞬間のためにあるようなものですからね。その分緊張も伴いますが(笑)、やみつきになりますよ。

最後に、今後のことを教えてください。

通信教育事業では、新しい仕組みを考えていきたいと思っています。ニュースで、小説を執筆するAIなどが話題になったりしますが、作品の添削でも同じようなことができます。プロの作家と同じ目線、例えば直木賞作家を輩出した添削メソッド、「動詞数は三個までに抑える」「そして、しかしなどの接続詞は使わない」「指示語、指示代名詞を減らす」などを、自動で添削するシステムが構築できるはずです。小説家を志す、すべての人がレベルアップできる。それも、できるだけ簡単に安価で。夢は膨らみます。