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  • 文芸
  • 作文・エピソード

福留ハム「花ソーセージにまつわる懸賞作文」募集

主催
福留ハム
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  • 花満開大賞

    10万円

    「我が家にも花は咲く」 けいママ(熊本県)

     私たち夫婦は結婚して1年。なかなか子どもに恵まれなかった為、2人で話し合い病院で検査をうけました。結果は男性不妊。自然に妊娠することはなく、子どもを授かるには体外受精しか方法はないと言われました。その日はショックで2人で涙を流しました。それと同時に、「絶対にパパとママになる」という同じ夢ができ不妊治療を始めようと、2人で前向きにスタートをきりました。ですが現実はそう甘くはありませんでした。保険適応外のため、金銭的にもきつく、体力、精神的にも辛い日々が続きました。体外受精を何度しても子どもを授かることができず、夫婦喧嘩も増え、友人の妊娠報告を聞くたびに私は「我が家にはいつ花が咲くのかなー」と泣いていました。そのたびに主人は「俺のせいでごめんね」と謝っていました。
     通院をはじめて3年たった頃、これからどうしようかと2人で話し合い、病院を変えることにしました。転院先は不妊治療専門の有名な病院で片道2時間半の県外にありました。
    やれることはやろうと2人で必死でした。気持ちを切り替え、新たな病院で治療が始まりました。体外受精当日は時間の関係で、私が1人泊まりがけで病院へ行くことになりました。
     その日の朝、結婚して料理など一度も作ったことのない主人が台所へ立ち「油はどこ?塩胡椒はどこ?」と言いながらバタバタ何かを作っていました。駅まで送ってもらい、車を降りると主人が、「お昼に食べてね」と手作りのお弁当をくれました。新幹線にのり、待ちきれず中をあけると手紙が入っており、主人の字で、「我が家にも花は咲く!!」と一言書かれていました。お弁当の中身は、ご飯、ピーマンの炒めもの、ゆで卵、ちくわ、そして花ソーセージが入っていました。ピーマンを葉っぱのようにして花ソーセージが盛り付けてありました。クスッと笑い、主人の気持ちがうれしくて涙がでました。絶対に主人をパパにしてあげたいと強く思いました。数日後、妊娠検査薬で妊娠したことが分かりました。
     私はうれしさで涙が溢れ、そのままスーパーへ行きました。その日の夜、食卓にピーマンの炒めものを葉っぱがわりにして花ソーセージを並べました。仕事から帰ってきた主人は食卓を見てかたまり、私は「我が家にも花が咲きそうです」と一言。主人は泣いていました。2人で花ソーセージを食べてお祝いをしました。
     そして2018年10月最愛の息子が産まれました。我が家にも花が咲きました。

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