第3回ゆいごん大賞「ゆいごん川柳」

第3回ゆいごん大賞「ゆいごん川柳」結果発表

ゆいごん大賞「ゆいごん川柳」は寄付月間の公式認定企画です。
http://giving12.jp/

結果発表

大賞

(茶唄鼓/ちゃかどんさん・65歳・その他)

あわてずに ゆっくり来いと 妻に宛

(講評:全日本川柳協会 以下講評同じ)
自分の死期を予測し遺言を書いたのでしょう。黄泉から妻に呼びかけているような作品です。ゆっくりだから僕が亡くなっても「長生きしてほしい」との思いやりが感じられる。このような遺言は珍しいです。お金や財産、資産についての遺言が多い中で、妻だけに送る人間愛が感じられる作品です。ひと味違った遺言だと思います。

入賞

(本間奏さん・56歳・フリーランス・自営業)

下書きを 妻に見つかり 書き直す

(講評)
遺言は誰もいないところで書くもの。どんな理由かわかりませんが、妻にその下書きが見つかった。慌てて書き直したところを見ると、文の中身はさぞかし妻にとって満足なものではなかったのでしょう。

入賞

(イナバウアーの白兎さん・67歳・無職)

遺言の父の癖字が愛おしい

(講評)
遺言を見て、父さんの癖字だとありありとわかる文字でした。思わず愛おしさが溢れてきたのでしょう。左肩上がりや丸字などその人の癖は直らないそう。これは確かに本人の書いたものだとの証しにもなります。

入賞

(伊藤 進さん・78歳・無職)

遺言を 書いた私が 生き残り

(講評)
遺言は先に逝く人が残る人に書き残すものです。その遺言を書いた人が生き残った。逆の状態となったケース。このような状態はあまりないと思いますが、こんな例もあるということかもしれません。

佳作

(西みなみさん・60歳・主婦)

遺言に 無口な父の こころ知る

(講評)
普段あまりしゃべらない父はどんなに残った人々を思っていたのかを遺言で初めて知った。なるほど、そんなことを考えていたのかと驚くばかり。人の心の中は案外わからぬものらしいです。

佳作

(シャイン・マスカットさん・62歳・主婦)

ゆいごんで初めて知った親心

(講評)
厳しかった故人も家族の人たちに心を配っていたことが初めてわかった。その親心は想像もつきません。子を思う親はちゃんと日々の行動とか、親に対する態度を見抜いているものでしょう。

佳作

(となみさん・58歳・会社員)

五輪見て 万博行って から書くよ

(講評)
2020オリンピック、そして2027の万博を見ないと遺言は書けないなんて、まだまだ元気な証拠です。日本で行われる国際的な催し、若い時分に見たものと今度行われるものを比較してみたい、そんな好奇心旺盛な作品です。

佳作

(髙木 直子さん・77歳・無職)

遺産分けケンカするなら寄付するぞ

(講評)
当然、遺産分けはみんなが満足するものではありませんが、それによって遺産分けの内容が我が身可愛さで関係者の争いごとになるのだったらなおのこと。遺言には遺産を渡さずに寄付するぞと強い言葉が書いてありました。これは戒めの作品とも言えるでしょう。

佳作

(ひよどりさん・66歳・主婦)

遺言を書いて自分の本音知る

(講評)
いざ遺言を書くとなると、いろんなことを考えます。書いてみると自分の本音が出てきます。この本音は、自分でも思いもよらないことだったり、情けのかけ方が予想もできない熱の入れ方だったりして、遺言を書くことで自分の本音を知ることになるのです。

佳作

(月日備人さん・65歳・無職)

少しだけ我が儘入れて夢託す

(講評)
遺言には書いた人の考え方が含まれるのは当然です。残された人々にいくつか希望を託すものになりました。親から残された人々に自分の意思や自分が達成できなかったことを「こうして欲しい」という願いを込めて遺言として書き残す。心の機微を捉えた作品です。

総評

(日本財団からの総評)
今回のゆいごん大賞も、皆様からたくさんのご応募を頂き、誠にありがとうございました。
応募作品について年々洗練された作品が増えており、どの川柳も捨てがたく迷いに迷いましたが、10作品を選考致しました。今回は家族、特に夫や妻をイメージした作品が多く寄せられました。お互いをいたわる気持ちに温かさを感じたり、ユーモアあふれる表現に思わずにやりとさせられました。また、平成最後を意識した川柳作品が多かったことも印象的でした。

お問い合わせ

日本財団遺贈寄付サポートセンター「ゆいごん大賞」事務局
TEL:03-5405-2062
MAIL:yuigon2018@koubo.co.jp