緑と花と彫刻のまちとして知られる山口県宇部市。
第28回を迎えるUBEビエンナーレは、「現代日本彫刻展」を継承する世界で最も歴史のある国際的な野外彫刻のコンクールです。市内に点在する彫刻コレクションは屋内外を含め既に400点に及び、中心市街地や空港など、さながら市内に広がる巨大な美術館のような展開を見せています。
そんなUBEビエンナーレが、今回、新しい取り組みとして始めるのが、「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」。選ばれた3名のアーティストが、宇部市内に1~2か月程度滞在し、いつもとは異なる環境の中で三者三様の制作活動を行います。滞在期間中には、市民との多様な交流の場が設けられ、作り手であるアーティストや芸術に関わる人材を育成しながら、アートによるまちづくりを進めようとする取り組みです。
今回、公募ガイドでは、UBEビエンナーレ・AIR部門をご紹介する特設サイトを開設。
近隣でアートを学ぶ学生たちによる取材のもと、AIRの様子をリアルにお伝えして参ります。
アーティストが普段の生活とは異なる場所に滞在して創作活動を行う事、またはそういった活動を支援する制度を「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」と呼びます。
国境や文化、その土地の歴史など様々な違いを超え、現地の人々との交流を通して得た刺激やアイデアを糧に作品を生み出します。
宇部市ではUBEビエンナーレの開催に伴って国内外のアーティストを招聘し、滞在期間中に実施するワークショップ等で市民との交流を図りながら実物作品を制作するなど、アーティスト・イン・レジデンスを進めており
市民が多彩な文化活動に触れる機会の拡大と、「アートのまち」として本市への移住・定住につなげていくことを目指します。
地域から集めた漁網や竹、古着を使って、宇部市内の小学生と協働で、海をイメージした立体的な織物の作品を制作し、「応募作品展」会場に展示します。
各アーティストが宇部に滞在しアートを制作します。ワークショップや上演会も行われますので皆様奮ってご参加ください。
※詳細・申し込みについてはUBEビエンナーレ事務局のホームページをご覧ください。
山口大学 教育学研究科 美術教育専修・大学院1年
油絵を中心に、その時に注目した材料用いた立体・インスタレーション・写真などを作品にしています。その中では、例えば古代の人間の生き方からインスピレーションを受けて「自然や動物と人間の関わり」や「自分自身の過去や現在、未来のこと」を考えながら制作しています。
山口大学 教育学部 美術選修・2年
茨城県出身。流されるままに今回のレポートを引き受ける。挑戦することは苦手だが、なんとか収まって良かった…。
好きなものは本と消毒用エタノール。嫌いなものは虫と雨とエレベーター。
山口大学 人文学部3年 美学・美術史ゼミ所属
出身地は岩手だが、幼稚園を卒業すると同時に宮崎へ。夏の暑さが大変だと嘆いていたが、山口市という盆地に来ることで、宮崎がいかに天候に恵まれた土地であったかを思い知る。趣味はゲームと動画サーフィン、イラスト、そして食事。悩みは食欲が尽きないこと。思い浮かんだことをとりあえず口に出す傾向があり、たまに変な人と思われる。